青春の光と影　　理想と現実を知る

国家試験対策委員をした…と書いたら、「学生の時に、国家試験の委員したんですか？？」

 

と質問が来ました

 

別に国家試験の問題を作成してたわけではないです　

 

けど問題集は作製しました

参考書も（その名も　猫の手）

 

獣医大学生が大学の枠を超えて　国家試験対策に　模擬試験や手引書など作成・販売するんです

 

収益は翌年、作成する後輩委員達へ渡す　というものです

 

５年生になったら 各研究室から 特待生とか　試験で高得点を取る学生から選出･構成されます

 

勿論、本格的に勉強する前に作るから　問題集や参考書に 間違いも結構、ありました

 

本当は試験が終わった直後が　一番、冴えてる訳だから　その時に最終チェックしてやるのが後輩の為になるんですが、解放感やら　就職とか　引っ越しとか　院へ進学とか　やる事、満載なので無理です

 

もう、勉強したくない（本音）(｀・ω・´)ｷｯﾊﾟﾘ

 

 

自分は先輩から３０万くらいだったと思うのですが委員になった時、引継ぎました

 

別の委員から、印刷や準備に要るからリーダー格の委員が「金を渡してくれ」と言ってる・・・と言われ、素直に渡しました

 

自分の金ではないし　一筆、書くとか　借用書みたいなのも貰わず、渡しました

代々、監査とか　出納簿とかはない　通帳のみの自由な使い方をしてたと思います

 

同じ学年で５年以上　共に学んだ相手ですし　同じ委員ですから信用してました

（世間知らずで子供でしたし）

 

参考書も出来上がり、販売もして収益がある頃なので、３０万前後の金がその人から戻って来ると思ってました

 

戻ってきませんでした

 

渡せと言われた委員から「リーダー格の委員が あのお金、頂戴って言ってるから　頂戴ね」と伝言のみでした

 

そう言った委員もリーダー格の委員も金持ちの娘・息子でした

ウチの大学は貧富の差が激しく

外車に乗ってる人や　家にコピー機がある子　今はないだろうけど父兄の職業名簿とかあったんですが、社長の子、政治家の子、海外で大会社してる人の子とか　珍しくなかったし

 

大学がある所なんて下宿しても詰まらないと　わざわざ、町田にマンションを購入してもらってる子も居ました

 

うちは大学からチャリで１０分の５畳一間の下宿で　電話すらない部屋でした

 

なので３０万の価値も違うかしれんけど

 

違うのは倫理観だと思いました

 

あの時の自分は　金持ちの委員相手に「おかしいじゃないか！あの金は先輩から受け継いで後輩に渡すものやぞ！返せ！」という事が出来ませんでした

 

そして小動物臨床に進む人は　こういう感覚なのかもな・・とすら　思いました

自由な使い方をしていい　決まりの無い金だったかもしれない

けど、伝言だけで済ます　そのやり方、後輩への思いやりの無さに強烈な違和感がありました

単に自分がバカにされてただけかもしれんけど

 

その人たちは臨床系の研究室にいて　小動物臨床に進み、自分は大家畜獣医の道へ進む事になってました

大家畜獣医にならないと奨学金を返金しなくてはいけなかったんです

 

そういう事からして生きてる世界が違うように　若く無力で　何者でもない自分は思いました

 

きっとこの人たちは　金がない　風呂もない家に住むとか　下宿に電話もない

そういう思いせずに済んできた人なんだな～　　(´･ω･｀)ｼﾐｼﾞﾐ

 

委員で打ち上げがあった時、参加しない事もできたけど、出かけました

打ち上げに、収益が使われるのかな？と思ったけど

 

卒業アルバム作成委員とかも　そういう金の使い方するし　無報酬で委員を１年、した訳だから

「居酒屋で夕飯」は報酬としてあり。。。の認識でした

 

 

けど、衝撃的な事が起こります

リーダー格の委員が道を歩きながら委員に１０００円札、配りだしたんです

笑いながら、楽しそうに

 

その金って。。。。…(ﾟＡﾟ;)ｺﾞｸﾘ…

 

自分は歩くのをやめ、委員の群れから離れ　そのままパチンコ屋に入り、パチンコを打って帰りました

 

純粋で潔癖だったと思うけど

正直、今でも　その気持ちは変わりません

 

こうやってご支援、頂いて　乞食のような事しといて偉そうですが

 

きっと あの委員の同級生は、今頃、凄い金持ちになってんだろうな・・・と思うけど

負け惜しみでなく　羨ましくはないな