
寄付総額
目標金額 15,000,000円
- 寄付者
- 462人
- 募集終了日
- 2023年7月30日
クラウドファンディングのご寄付のお願い
私共のクラウドファンディングの最終日、7月30日11時まで、はやいもので半日をきりました。6月1日から2ヵ月間、私共の研究プロジェクト「胆道がん、膵臓がんに対する光線力学的診断の臨床試験へ」の研究費のための御寄付を募り、多くの御支援をいただきました。お陰様で目標を超える150%を超える募金をいただきました。心から感謝申し上げます。
この2ヵ月の間に、御助言や激励のお言葉も数多くいただきました。そして、膵臓癌、胆道癌がいかに手強い難治のがんであり、その新しい治療や早期診断を望む多くの皆様の悲鳴とも言える切なる願いを強く痛感しました。
写真は当方の郷里の崎戸島で撮影した近景です。私の父はこの海のすぐ近くを主戦の漁場とし、ときにはよくもこんな小さい船でと子供ながらに思うほど、新たな漁場を求め東シナの遠海にまで繰り出す漁師でした。長崎が漁獲量日本一のアジ・イサキを一匹ずつコツコツと一本釣りして生計を立て、3人の子供を大学に進学させました。とりわけ当方は、怒られたことも褒められたことも一度もなく、黙々と仕送りしてくれて6年間医学部に行かせてくれました。いつかそのことをしっかり心から「ありがとう」と伝えしようと思っていましたが、それがかなわないのは残念です。
台風と波浪警報の日以外は盆・正月関係なく毎朝5時から夜10時まで漁に出かけていました。母親も同乗して漁を手伝っていたこともあり、校舎から見える高い白波をみると大丈夫かなあとときどき心配する日もありました(実際3回転覆し1度台風で消息を絶ったことがあります)。病気1つせずに80歳を迎えてまだ元気に生きるだろうと、いつものように内視鏡診療をしていたある日「黄疸がでちょるそうじゃ、痛みはないから大丈夫じゃろう」と電話があり、検査結果を聞くとビリルビン値が30だったので胆道癌の予感がしました。案の上相当進行した胆管癌で高齢なだけに緩和治療をすすめましたが、「まだ行ったことのない東京できっと開催されるからオリンピックを見に行きたい」「もう一度孫にあいたい」まだ生きたいから手術で全部とってもらいたいと言ってきかずENBDチューブとバックをつけたまま名古屋大学外科に転院させていただき、飛行機に乗ったことがないからと名古屋空港まで当方も同行しました。転院後奇跡的に手術のできる値になり10時間を超える根治手術、術後の膵液瘻と仮性動脈瘤破裂、多発肝膿瘍などを乗り越え、予定より10日超過ほどで退院しました。帰路は新幹線に乗りたいと言い出し急遽自由席でずっとたったままでなんとか崎戸島に帰還しました(これが私たち父子の最初で最後の旅行です)。とはいえ早晩再発するだろうと覚悟していましたが1夏を超える頃まで元気だったので、台風の中でも行きぬいたから結構生存できるかもと思い誤りましたが、1年半後再発し82歳直前で亡くなりました。温厚で命がけで働いていた姿をみていた母や妹達がとても悲しんで寂しがっていたこともあり、励まし役として40過ぎのいい歳の男が悲しむ姿を見せたことはありませんが、一度だけ少し涙ぐんだことがあります。父は貧しい家庭で育ったそうで小学校しかいったことがないのですが、囲碁・将棋が特技で、特に囲碁は70歳前から初めて地区の大会で優勝したり、将棋がめっぽう強く飛車角はおろか桂馬・香車抜きでも自分は何度対局しても一度も勝てませんでした。時代や教育環境が良ければきっと理系の相応の大学に行っていたのだろう、島にずっと住んで人生のほとんどを海の上だけで過ごした彼の人生にふと思いはせた時、厚労省の会議や学会など東京や海外に自在に往来できるめぐまれた環境に身をおきながら、社会に貢献するような研究成果をあげていない自分にふがいなかったからです。
「人間には程がある」が口癖で「長崎大学病院で准教授にまでしてもらってそれ以上無理じゃろう」「体が丈夫な訳でもないのに頑張り過ぎじゃろう」お医者様の世界のことはわからんけどと遠慮がちに助言してくれたことを他界して10年ちかくたった今思い出します。
縁あって鳥取大学で弊職を得て着任したことはすでに亡くなって当人はしりませんが、未だに頻回に徹夜し、平均3時間のショートスリパーの生活を教授になった現在も日々「新しいなにか」を求めて診療・研究を続け、今回のクラウドファンディングでも力が入りすぎましたが、「一日一生」をモットーに、寝床につき目を閉じるとき「サン(私の愛称)よ、明日この世が終わるとして、今日やり残したことはないか」と問いかけ(大抵はすでに明日で朝日もあがるときもありますが)生き方を少し見直して、じっくりと健康に注意した生き方をと省みるときがあります。と申しましても、お医者様の世界では、島育ちで門外漢の不出来な人間は馬車馬のように働くしか能がありません。研究概要に記載したことをすべて実現できる確約はできませんが、世界中多くの患者さんが困っているこの胆道癌の手強さ、凄まじさ、負け覚悟の勇気の覚悟の難治性を身内をもって経験し、その病気を診療する消化器内科専門医ですので、早期発見に繋がる契機を見出して、そう遠くない将来に必ず成果をご報告したい所存です。
本日7月30日23時終了のその瞬間までご支援のほどを宜しくお願いいたします。
令和5(2023)年7月30日
鳥取大学 医学部 統合内科医学講座 消化器・腎臓分野 主任教授
磯本 一(記)
教室員一同

ギフト
3,000円+システム利用料
3000|寄付コース
○ お礼のメール送付
○ 寄付金領収書の送付
○ 大学病院HP上で寄附者様としてお名前掲載(ご希望者のみ)
- - - -
いただいたご寄付は、クラウドファンディング手数料などを除いて全て研究のために使用させていただきます。
※ ご寄付は税制上の優遇措置の対象となります。
※ 寄附金領収書は、2023年10月末までに送付いたします。領収書の日付は鳥取大学へ入金される2023年9月の日付になります。
- 申込数
- 235
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年10月
10,000円+システム利用料
10000|寄付コース
○ お礼のメール送付
○ 寄付金領収書の送付
○ 大学病院HP上で寄附者様としてお名前掲載(ご希望者のみ)
- - - -
いただいたご寄付は、クラウドファンディング手数料などを除いて全て研究のために使用させていただきます。
※ ご寄付は税制上の優遇措置の対象となります。
※ 寄附金領収書は、2023年10月末までに送付いたします。領収書の日付は鳥取大学へ入金される2023年9月の日付になります。
- 申込数
- 168
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年10月
3,000円+システム利用料
3000|寄付コース
○ お礼のメール送付
○ 寄付金領収書の送付
○ 大学病院HP上で寄附者様としてお名前掲載(ご希望者のみ)
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いただいたご寄付は、クラウドファンディング手数料などを除いて全て研究のために使用させていただきます。
※ ご寄付は税制上の優遇措置の対象となります。
※ 寄附金領収書は、2023年10月末までに送付いたします。領収書の日付は鳥取大学へ入金される2023年9月の日付になります。
- 申込数
- 235
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年10月
10,000円+システム利用料
10000|寄付コース
○ お礼のメール送付
○ 寄付金領収書の送付
○ 大学病院HP上で寄附者様としてお名前掲載(ご希望者のみ)
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いただいたご寄付は、クラウドファンディング手数料などを除いて全て研究のために使用させていただきます。
※ ご寄付は税制上の優遇措置の対象となります。
※ 寄附金領収書は、2023年10月末までに送付いたします。領収書の日付は鳥取大学へ入金される2023年9月の日付になります。
- 申込数
- 168
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年10月

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