「俊カフェ、どんな店にしたい？」

…という話を今日は書いてみたいと思います。

 

これまでは、私自身の俊太郎さんへの思いや、

準備の様子等をお伝えしてきましたが、

じゃあ、どんな方に来ていただきたいのか、

どんな感じで過ごしていただきたいのか、

具体的にイメージしていただけるように

少しずつお伝えしていきたいと思います。

 

私が、なぜ、どのように俊太郎さんの詩の世界に

ハマっていったか…は、今さら語るまでもありませんが（笑）、

一番魅力に感じているのは、

「わかりやすい言葉で、真実（と感じる）ことを語っている」こと。

そして「媚びない遊び心が、随所に感じられる」こと。

なんか難しい表現をしてしまいましたが…。

 

簡単に言うと、詩集を１冊手にとってページをめくったとき

　「あ、私の思ってることを書いてくれている」

と感じることがとても多いのです。

そして、そこを好きになるファンの方も、とても多いです。

 

詩って、なんだか難しそうだし、教科書でしか読んだことないし、

なにしろ国語の授業はあまり好きじゃなかったし、

詩集を手に取ったことなんてあんまりないから、

「俊カフェ」に行っても、どう楽しんだらいいかわからんよ。

　（でもちょっと興味はあるんだよね）

 

そんな方にこそ、ふらりと訪れていただきたいと思っています。

 

世の中には難しいなあ…と感じる詩もたくさんあります。

あるいは、「詩」という未知のものに対して、特殊に感じて

遠巻きに見ている方もたくさんいらっしゃると思います。

 

でも、もっと詩は身近なものだと私は思っています。

そう思えるようになったのは、俊太郎さんの詩を読んだとき、

　「あ、私の思ってることを書いてくれている」

と感じることが多いからだと思います。

 

そんな私の体験を、たくさんの方に伝えたいな…と考えています。

 

ふらっと来たはいいけど、何読んだらいいかわからんよ。

という方もいらっしゃると思います。

そういうときは、好きな装丁のものを選んでいただければ。

装丁は、いわば本の顔。相性もあると思います。

あるいは、もし私がいたら、呼び出して

「こういう気分なんだけど、何オススメ？」

と、気軽に聞いていただけたら嬉しいです。

 

ビジネスマンに、恋の詩集をお勧めすることもあるかもしれません。

若いおかあさんには、子どもに読めるものを勧めるかもしれません。

落ち込んでいる方がいたら、思いっきりシュールで笑える詩集を。

難しい言葉を解読したいんだ！という方にも、あります、そういう１冊。

 

俊太郎さんの作品は、本当に幅広い。

私は研究家ではなく１人のコアなファンなので、

全作品を網羅しているとは豪語できませんが、

「好き」を共有することはできますので、

軽い気持ちでふらっと訪れて、何でも聞いていただけたら嬉しいです。

 

 

私が目指すのは、そんな「詩なんてあんまり知らないなあ」

という方にこそ届く場所。

 

いつか俊カフェが、詩の発信基地になったら楽しいなあ…

そんな妄想も描いています。

 

（写真は、企画展のときに後輩が子どもを連れて来てくれ、

　絵本を読み聞かせしている、私の大好きな風景）