子どもたちが自分たちで未来を選び取れる世界へ

こんにちは！

学生団体SWITCH 16代目運営部長の井口和紗です！

私が初めてカンボジアを訪れたのは、昨年3月のStudy tourでした。参加の動機は、「海外旅行に行ったことがないから行ってみたい」というとても軽いものでした。私は最初、整備されていない道、水浴びだけの風呂、言語が通じない状況に圧倒されてしまいました。

驚きと戸惑いの中で始まった日々でしたが、子どもたちと触れ合ううちに、人の温かさに気づかされました。特に心に残っているのは、私と手を繋いでいた子が、「あそこはアリがいるから危ない」と他の子どもたちと相談していたこと。それを通訳さんが後から教えてくれました。お花をくれたり、髪を結ってくれたり、子供達は本当に私たちを喜ばせようとしてくれていて、本当に嬉しかったです。言葉が通じなくても、心で深くつながることができたと感じました。

今年の3月、2度目のStudy tourで再び村を訪れると、道路が舗装され、水道が整備されるなど、目覚ましい発展が見られました。子どもたちも成長し、また私の名前を呼んでくれて、そこには変わらない人の温かさがありました。でも、去年ずっとそばにいてくれた子の姿は見えませんでした。引っ越したのか、学校に通えなくなったのか。理由は分からないまま、今年は会えずじまいでした。

カンボジアでは、学校に通えない子どもや、家の手伝いで勉強する時間が取れない子どもがたくさんいます。頑張りたいのに頑張れない。その現実はとても切なく、もどかしく感じます。私はあの子に、今どこにいても幸せであってほしいと願っています。そして、その「幸せ」をつかむには、自分で考え、選び、行動する力が必要です。

だからこそ、私は、子どもたちに "理科室”という学びの環境を届けたいと考えています。実験を通じて、自ら思考する楽しさを知り、将来の選択肢を広げてほしい。それが、未来の可能性につながると信じています。

私たち一人ひとりの力は小さくても、クラウドファンディングを通して、「最初の一歩」を支えることができます。カンボジアの子どもたちの未来のために、どうかご協力をよろしくお願いいたします。