地球交響曲ガイアシンフォニー第一番~第九番の自主上映会を屋久島で!
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支援総額

62,000

目標金額 60,000円

支援者
10人
募集終了日
2025年3月27日

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2025年03月12日 10:03

虚空の音「コアガラスの笛」雲龍 Unryu

第三の耳に響く音=静寂の中に満ちあふれる宇宙創成の”響(オト)”。第三の耳は確かに開いた。

 

「虚空の音」とは、140億年前、この宇宙を生み出し、形作り、今も動かし続けている耳には聴こえない”音”。物理学の用語でいえば、”量子真空の揺らぎ”のことである。この”音”は、直接カメラでは撮れないし録音もできない。しかし私はこの”音”が、今、この一瞬にも私たちの内外に満ち満ちている、と確信している。その”音”すなわち「虚空の音」を映画で描くためには、どうしても耳に聴こえる音、目に見える風景が必要になる。そこで選んだのが雲龍さんの笛の音であり、縄文の昔から神域として守られてきた那智原生林の聖地・二の瀧であった。撮影当日は、前日の凄まじい雨と霧が噓のように晴れ上がり、険しい山道を登ってゆくとかすかな風に揺らぐ木漏れ日が、嫋やかな光の音楽を奏でていた。聖地・二の瀧は、想像をはるかに超えた霊氣満ちていた。

 

瀧壺の前に、樹齢数百年と思われる苔むした老倒木が横たわっていた。私は、その上に座って笛を吹いてくれるよう雲龍さんに頼んだ。彼は、持参したいくつもの笛の中から、最も幽かな音色の「コアガラスの笛」を選んだ。もともと笛として作られたものではなく、ある著名なガラス工芸作家が美術品として作ったものに雲龍さんが息を吹き込み、”音”を導き出したのだ。こんなに幽かな笛の音を二の瀧の轟音の前で吹いても、普通の耳にはほとんど聴こえないかもしれない。それでも【雲龍さんの選択は正しい】と私は思った。「虚空の音」を聴く耳は、生理機能として備わっている耳ではない。魂の耳とでも呼べばいいのか、視覚、聴覚、臭覚、触覚、味覚のすべてを解き放った時、初めて開いてくる”第三の耳”。その”耳”が、この世に満ちているすべての音をひとつひとつ消し去った時訪れる虚空の静寂。その静寂の中にさえ残る”響”がある。それこそが私の描きたかった「虚空の音」なのだ。雲龍さんのコアガラスの笛は、聖地・二の瀧に、見事に虚空の静寂を顕現させてくれた。折から中天にさしかかった太陽の光が、真上から滝つぼに降り注いでいる。老倒木の上に座した雲龍さんの後ろ姿が、白く発光している。苔の緑が歌い始めた。水の青さが囁き、漆黒の森が重低音のマントラを唱えている。光が音になり、音が光となるひと時、時計の時は止まり、永遠の時が動き始める。訪れる虚空の静寂、その静寂の中に満ちあふれる宇宙創成の”響”。第三の耳は確かに開いた。

  龍村仁

リターン

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