「ろうLGBTQ＋世界〜15人のライフストーリー〜」の登壇者紹介

書籍に登場する人たち（8）及川政伸

小学生の頃に男性への想いに気づくも、「ホモ」「おかま」と揶揄される中、誰にも言えず孤独を抱えて生きてきた。ろうでありゲイというダブルマイノリティとして、自分を偽る日々に限界を感じ、心を閉ざしたこともあった。

転機は2015年、「ろうLGBT東北」との出会い。仲間の後押しでOUT IN JAPANでカムアウトし、「ありのままの自分で生きたい」と思えるようになった。2017年に代表に就任し、活動を本格化。

2024年には団体設立10周年。「ろうの中にもLGBTがいる」と伝え、安心できる居場所づくりに取り組んでいる。目指すのは、多様性が当たり前に尊重される社会。