『新・未来をひらく歴史』出版プロジェクト!

『新・未来をひらく歴史』出版プロジェクト!

支援総額

1,399,500

目標金額 1,000,000円

支援者
234人
募集終了日
2025年6月10日

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プロジェクト本文

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目標達成の御礼と引き続きのご支援のお願い

 

この度、クラウドファンディングの目標金額である100万円を達成することができました。

ご支援をくださった皆さまに改めて感謝と御礼を申し上げます。

また数多くの応援メッセージもありがとうございました。たいへん励みになります。

 

支援募集終了まで2週間ほどですが、150万円をネクストゴールに設定して、引き続き支援を募集させていただきます。

ご支援いただいた金額は、当初の予定通り制作費の一部に充当させていただきます。

ネクストゴールの金額を達成できなかった場合も、刊行は自己資金を元に実施いたしますが、

皆様からの多くのご支援いただけますと幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

5月26日追記

 

 

5月22日追記

 この度のプロジェクトについて、下記のように変更となりました。

 

7月上旬刊行予定として進めていた「新・未来をひらく歴史」ですが、

編集作業の遅れにより、刊行日を8月8日に変更させていただくことになりました。

ご支援をいただいた方へのリターンは7月末に発送をさせていただきます。

よりよいものになるよう、ただいま鋭意作業中です。

ご容赦のほど、何卒お願い申し上げます。 

 

 

▼自己紹介

 

高文研は1972年創業の、教育書・沖縄戦(基地問題)・日本の近現代史に関する書籍を発行してきた出版社です。

 

今回、2025年夏に刊行を予定している『新・未来をひらく歴史─東アジア3国の近現代史』の制作費の捻出にあたって、皆様にご支援いただきたく、クラウドファンディングに挑戦することにしました。

 

 

 

▼2005年に『未来ひらく歴史』を出版

 

私たちは20年前の2005年5月に、『未来をひらく歴史――東アジア3国の近現代史』を出版しました。出版の背景には──

 

1.1990年代前半は、「慰安婦」問題に象徴される、大日本帝国の植民地支配・侵略戦争の事実と向き合い、戦後補償問題の解決に向けた機運が高まり、97年度のすべての中学校歴史教科書に「慰安婦」問題の記述が載りました。

 

2.1990年代後半は、上記の機運に対して危機感を持った右派勢力が、政界・財界・マスコミを総動員して歴史修正主義運動(右派が使用する言葉で言うと「歴史戦」)が激しくなりました。

 

3.近隣諸国との間では、小泉純一郎首相の靖国参拝をめぐり、激しい葛藤が起きていた時期でした。

 

このような状況にたいして、日本・中国・韓国の歴史研究者・教師・市民が編集会議を繰り返し、作り上げたのが『未来をひらく歴史―東アジア3国の近現代史』です。

 

 

 

 

 

▼『新・未来をひらく歴史』の刊行にあたって

 

旧版は、大日本帝国による侵略・植民地支配が中心で、叙述スタイルも日中韓3国の並列であり、東アジアの外との国際関係に関する叙述も少ないなどさまざまな限界がありました。

 

3国の編集委員会はこの旧版の刊行をスタートとして、議論を重ね、『新しい東アジアの近現代史』(2011~12年、日本評論社)を出版、そして第3段階として『新・未来をひらく歴史』の発行を目指してきました。

 

今回の新版の編集方針は──

 

①3部構成(第1部 東アジアの変動と近代化/第2部 二つの世界大戦と東アジア/第3部 現代世界と東アジア)とする。

 

②通史ではなくテーマ史とする。

 

③戦争の記述ばかりにならないようにする。

 

④本文と資料で構成する。

 

としました。

 

また、本書編さん作業のさなか、新型コロナウイルスによるパンデミックが世界を襲いました。しかしその副産物として、ZOOMを活用した3国共通会議が中心になり、他の日韓、日中あるいは日中韓の国際教材会議の追随を許さないほど、共通原稿の検討を徹底しておこなうことができました。

 

 

『新・未来をひらく歴史』に収録予定の「まえがき」から一部を抜粋して紹介します。

 

 (前略)この第3冊目の東アジア近現代史の教材は前の2冊と何が異なり、その意義はどこにあるのでしょうか。

 第1冊目の『未来をひらく歴史』は、東アジア近現代史の略史であり、三国の研究者がそれぞれ自らの国に関連する章節を執筆しました。

 第2冊目の『新しい東アジアの近現代史』は、上下巻に分かれており、上巻では三国の国際関係の変遷の歴史を、下巻では三国の民衆生活と交流をテーマとする歴史を扱いましたが、第1冊目とは異なって、執筆者が各章ごとにその執筆を担う形式に変えました。

 この第3冊目の教材の最大の特徴は、すべての章節に問いを置く形式にし、重点的に日本・中国・韓国三国の近現代史上の重要なテーマを探求していることです。前の2つの段階の執筆過程で論争となった多くのテーマ、重要な学術的価値や歴史的影響をもつテーマ、読者の興味を引くテーマなどを含み、これらのテーマは東アジア三国の近現代の大きな歴史の一部を構成しています。

 もちろん、この本は読者のみなさんに固定した答えを提供するものではありません。読者の多面的な思考をかきたてたいと考えているからです。また、この本は全編にわたって多くの図版・写真や文献資料を用いています。豊富な図版で読みやすさを追求しつつも、学問的な水準を維持した文章で叙述しており、この特徴は必ずや読者の目を引くことになると思います。

 私たちは、過去の歴史を反省する視角に充ちた歴史教材であるこの本が、東アジアの歴史理解へのひとつの新たな窓口となり、読者のみなさんの考えを刺激し、知的な楽しみをかきたてていってほしいと願っています。同時に、読者のみなさんから様々なご意見やご提案をいただくことによって、さらに東アジアの歴史に対する認識を深め、東アジアの平和に向けた新たな歩みを推し進めたいと心から希望しています。

 

日本・中国・韓国三国共同歴史編纂委員会

 

 

 

▼本書概要

 

体裁

 

A5判・288頁・本文2色

予価2500円+税

2025年6月末刊行予定

 

 

目次・内容見本

 

『新・未来をひらく歴史』の目次と内容見本を紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼主な執筆者

 

日本

 

上山由里香  早稲田大学総合人文科学研究センター次席研究員(研究院講師)

小川 輝光  神奈川学園中学高等学校教諭 

大日方純夫  早稲田大学名誉教授

笠原十九司  都留文科大学名誉教授

齋藤 一晴  日本福祉大学准教授

俵  義文  子どもと教科書全国ネット21事務局長(2021年6月7日逝去)

坪川 宏子  「慰安婦」問題解決オール連帯ネットワーク共同代表

早川 紀代  総合女性史学会元代表

本庄 十喜  北海道教育大学准教授

松本 武祝  東京大学教授

宮川 英一  専修大学社会知性開発研究センター

山田 耕太  筑波大学附属駒場中・高等学校教諭

渡辺 洋介  NPO法人ピースデポ研究員

 

 

中国

 

李細珠  中国社会科学院近代史研究所研究員

侯中軍  中国社会科学院近代史研究所研究員

徐志民  中国社会科学院歷史理論研究所研究員

趙慶雲  中国社会科学院歷史理論研究所研究員

高瑩瑩  中国社会科学院近代史研究所副編審

ほか

 

 

韓国

 

金聖甫  延世大学教授

金正仁  春川教育大学教授

朴三憲  建国大学教授

王賢鐘  延世大学教授

河棕文  韓神大学教授

ほか

 

 

2024年11月に中国・長沙で開催された3国会議の様子

 

 

▼「未来をひらく」ために

 

いま、世界は19世紀の帝国主義の様相を呈しています。一国中心主義に走り、歴史認識は自国中心の狭い認識に陥りがちです。

 

新版刊行の目的は、文字通り、歴史に学び、未来をひらくことにあります。私たちが望むより良い未来は、自国の未来だけではないはずです。

 

新版を読んで他国に生きる人びとの考え方を知り、多様な視点を獲得することが、信頼関係を発展させていくための第一歩となることを願っています。

 

どうか皆様のご支援をいただけますよう、お願い申し上げます。 

 

高文研一同

 

 

 

▼編集委員会からのメッセージ

 

最後に、本書掲載予定の「読者のみなさんへ――日中韓三国共同歴史編纂委員会からの手紙」を紹介させていただきます。

 

 

 

 

 今、世界、特に若者たちは、気候変動の危機やコロナウイルスのパンデミックなどに、大きな不安を感じています。ウクライナ戦争やガザ侵攻など、世界情勢はきびしさを増しています。東アジアに目を移せば、国と国との関係変化など、さまざまなきびしい現実に直面します。

 しかし、若者たちの交流や互いの文化に対する関心の高まりは、新しい時代への勇気を呼び起こしてくれます。過ぎ去ってしまったことは、直接に見たり、体験したりすることができません。学校で学んだり、本を読んだり、ドラマや漫画を見たりして、また、テレビ・新聞・インターネットなどを通じて、さまざまな過去に関する知識や情報を手に入れます。

 過去に対するイメージは、そうした知識や情報によって作られます。では、東アジアの過去のことを、互いのことを、どの程度、知っているでしょうか。

 

 この本が扱っているのは、日本・中国・韓国の三国をめぐる東アジアの近現代史です。

 この本は、時代の節目で区切った3つの「部」に分かれています。3つの「部」は、場面の大きな転換を示す演劇の“幕”(ステージ)に似ています。近現代の東アジアの歴史を区切ったそれぞれのステージは、時間の流れや扱う内容に配慮した3つの「章」(テーマ)で組み立てられ、それぞれは4つの「節」から成り立っています。全部で36の「節」では、当時のさまざまな絵・写真などの資料から、その場面に入り込むための工夫をしています。

 私たちは、読者のみなさんが、絵・写真・資料などを活用して、投げかけられた歴史上の問いを解くことに挑戦してほしいと考えています。書かれた文章から歴史を理解するだけでなく、掲載されたさまざまな資料を素材として歴史に迫り、歴史を読み取る力を鍛えていってほしいと願っています。それは三国のみの課題ではありません。対立だけに着目するのではなく、背景にある歴史に学び、対話を通じて未来につながる歴史をひらいていくことが、危機に直面している世界には求められています。

 

 この本を読むことによって、自国のことを他の二国と比べたり、三国の間の関係を探ってみてください。自国中心のものの見方を転換させることによって、同じ事柄の別の側面が見えてくるはずです。今まで見えなかったものが見えてくるに違いありません。共通の事柄を、一方からだけでなく、さまざまな方向から照らし出してみると、共通した部分に対する認識が深まっていくことでしょう。一方の状況だけでなく、さまざまな状況を洗い出して照らし合わせ、それぞれの状況を知りあえば、互いに対する認識が深まり、自分に対する認識の幅も広がっていくに違いありません。認識を豊かにするこうした作業を通じて、歴史認識の共有部分が次第に大きくなっていくことでしょう。

 

 歴史を国の垣根で区切るのではなく、もっと豊かな目で過去に目を注ぎたいと思います。読者のみなさんが、この本によって三国の関係を探りながら、豊かな視点を手に入れ、未来につながる新しい視野を開いていってほしいと、私たちは願っています。三国の歴史を東アジアのなかで、そして、大きな世界史の展開のなかで読み解き、グローバルな視野を養ってほしいと思います。

 

 一番大切なことは、国境の向こう側にいる仲間を知ることです。敵対意識をもつのは、基本的に相手を知らないからです。対話と討論、そして、未来へ向けての連帯こそが、自らを豊かにし、相手をも豊かにし、新しい歴史の可能性を開いていくはずです。この本によって、読者の皆さんが国境の向こう側に多くの仲間がいることを知り、平和で豊かな未来をつくる大きな連帯の輪をつくっていってほしいと願っています。

 

 もちろん、この本が扱っている内容は、歴史のなかのごく一部分にすぎません。議論すべきテーマや、この本で扱えなかった重要な事柄が、まだまだたくさんあります。ですから、この本を手がかりにして、読者のみなさんが、もっと豊かに、もっと活発に、議論を展開していってくださることを願ってやみません。東アジアの、そして世界の平和な未来のために――。

 

 

 

 

▼プロジェクトの内容

 

目標金額100万円

高文研が2025年6月末刊行予定の『新・未来をひらく歴史』の出版費用の一部にあてさせていただきます。

※本プロジェクトは、支援総額が期日までに目標金額に届かなかった場合でも、自己負担するなどして、必ず予定していた規模の実施内容の通り実行致します。

 

プロジェクト実行責任者:
飯塚 直(株式会社高文研)
プロジェクト実施完了日:
2025年8月8日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

目標金額100万円 高文研が2025年6月末刊行予定の『新・未来をひらく歴史』の出版費用の一部にあてさせていただきます。 ※本プロジェクトは、支援総額が期日までに目標金額に届かなかった場合でも、自己負担するなどして、必ず予定していた規模の実施内容の通り実行致します。

リスク&チャレンジ

プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
差額は自己資金にてまかないます。

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プロフィール

1972年創業の、教育書・沖縄戦(基地問題)・日本の近現代史に関する書籍を主に発行している出版社です。 〒101-0064 東京都千代田区神田猿楽町2-1-8 三恵ビル4階 TEL:03-3295-3415 / FAX:03-3295-3417

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リターン

3,000+システム利用料


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『新・未来をひらく歴史』1冊

「新・未来をひらく歴史」を1冊お送りします。(2025年6月下旬発送予定、送料込)
●5月22日追記
刊行スケジュールの遅れにより、発送を2025年7月末に変更させていただきます。

申込数
121
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年7月

5,000+システム利用料


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「新・未来をひらく歴史」1冊+高文研の本1冊

「新・未来をひらく歴史」を1冊、高文研の本からご希望のものを1冊をお送りします。(2025年6月発送予定、送料込。高文研の本はHP等をご参照ください)
●5月22日追記
刊行スケジュールの遅れにより、発送を2025年7月末に変更させていただきます。

申込数
52
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年7月

3,000+システム利用料


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『新・未来をひらく歴史』1冊

「新・未来をひらく歴史」を1冊お送りします。(2025年6月下旬発送予定、送料込)
●5月22日追記
刊行スケジュールの遅れにより、発送を2025年7月末に変更させていただきます。

申込数
121
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年7月

5,000+システム利用料


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「新・未来をひらく歴史」1冊+高文研の本1冊

「新・未来をひらく歴史」を1冊、高文研の本からご希望のものを1冊をお送りします。(2025年6月発送予定、送料込。高文研の本はHP等をご参照ください)
●5月22日追記
刊行スケジュールの遅れにより、発送を2025年7月末に変更させていただきます。

申込数
52
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年7月
1 ~ 1/ 8

プロフィール

1972年創業の、教育書・沖縄戦(基地問題)・日本の近現代史に関する書籍を主に発行している出版社です。 〒101-0064 東京都千代田区神田猿楽町2-1-8 三恵ビル4階 TEL:03-3295-3415 / FAX:03-3295-3417

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