伊江島演奏　その２

左手のフルーティスト・畠中秀幸さん、シンガーソングライター・小川紗綾佳さんが、6月22日（日）、沖縄県伊江島の公益質屋及び中央公民館芝広場で演奏を行いました。

演奏のサポートはクラリネットの畠中さおりさんです。

畠中さん、小川さんは、公益質屋の演奏の後、中央公民館芝広場へと移動しました。

感動のあまり、半ば放心状態の筆者も、何が起きているのかよくわからないまま一緒に行きました。

広場には大きなガジュマルの木があります。

木陰に入り、しばらく経って、演奏が始まりました。

気温は30℃を超えていましたが、爽やかで、心を和やかにする風が吹き抜けていきます。

演奏が始まりました。

鳥たちの歌声が聞こえます。フルートやピアノ、クラリネットの音に呼応しています。

いまここが平和であることに感謝したくなります。

いつ襲撃されるか、いつ砲撃されるかわからない中で音楽を演奏し楽しむことはできません。

平和を静かに祝福し、世界が平和になることを願う音楽です。

未来に向けた、慎ましやかな、しかし力強いメッセージです。

畠中さんは、麻痺していて感覚が異なる右半身の話をするとき、健常と障害という二項対立的なものの見方でよいのだろうかと繰り返し問います。

全ての存在にはできることとできないことがある。

誰にでも、環境にうまく対応できるところとできないところがある。

つまり、皆、障害者ではないだろうか。

全ての人が等しく障害者であることを自覚するならば、対立なんか起こらないのではないだろうか。

支え合い、励まし合い、補い合う関係。

現在、世界は多数多様な対立にあふれていて、非人間的な言動が悲しみや絶望をもたらしています。

違いを対立へと差し向けるのではなく、違いがを認め合い、平和に共存できればよいのですが。

世界はまだまだ「雪の翼」を必要としています。

今回の沖縄での演奏を端聡さんによる映像作品として残し、多くの人に視聴してもらいたいです。

クラウドファンディングへ、引き続きご支援をよろしくお願いいたします。