🦋マリ―モンドクラファン担当者がクラファンに込めた想い

マリ―モンド事務局スタッフです。今回は私が日本軍「慰安婦」問題に出会って、今回クラファンに参加することにした想いを紹介します。

私は高校時代にK-POPが好きになったことから、大学の第二外国語で朝鮮語を習い始めました。その頃はそもそも歴史には関心がなく、日本軍「慰安婦」問題についても何がなんだかよくわからない問題でした。

私にとっての日本軍「慰安婦」問題の出会いは、朝鮮語クラスの先生の案内のもと、友達と気軽に申し込んだ希望のたね基金の若者ツアーでした。「安く韓国にいけるから」と今考えると安易な気持ちで参加してしまったツアーでしたが、私はそこで出会った同世代の在日朝鮮人に日本人男性である自分自身の加害性や特権性を指摘され、衝撃を受けることになりました。

それまでは自分のことを他人を差別をするような人ではないと思っていたので、自らの加害性を指摘され、とてもモヤモヤしたのを覚えています。はじめは反発心から指摘に納得できなかったのですが、よくよく振り返ると私は日本の朝鮮侵略・植民地支配の歴史の暴力性や日本人男性として生きる自分自身の立場性を深く考えたことはありませんでした。そのため、自分がどのように日本軍「慰安婦」問題に向き合っていけばよいのか分からなくなってしまいました。

日本に帰ってからも自問自答していくなかで、私は日本軍「慰安婦」被害を生んだ差別と排除の構造が未だに残っている日本社会を変えていく行動をすることが、自らの責任の果たし方だと思うようになりました。そして、その第一歩として歴史を学ぶことから始め、徐々に希望のたね基金やマリ―モンドの活動などにも関わるようになりました。

こうして日本軍「慰安婦」問題について学びを深めるようになった今ですが、時折自分自身の非力さを感じてしまうときがあります。それでも、在日朝鮮人の日本軍「慰安婦」サバイバーの宋神道さんが「オレのようなオナゴがいたことを忘れないでください」と言っていたように、サバイバーの存在を一人でも多くの人が記憶していくこと自体がきっとサバイバーにとって大きな意味があると信じています。そして、そうした記憶の力は今なお続く植民地主義や性差別に抗していくための重要な基盤になるのではないかと思っています。

今回、マリ―モンドでは「記憶と連帯」というテーマで新商品をつくります。「記憶と連帯」を担うのは、ほかならぬ私たちです。その意味で今回のマリ―モンド商品は、日本軍「慰安婦」サバイバーを記憶して連帯していこうとする人たちの商品だと思っています。

現在、日本軍「慰安婦」サバイバーたちは高齢化し、亡くなってしまった方も多くいます。それでも、サバイバーを記憶している人たちがいなくならなければ、日本軍「慰安婦」問題は語り継がれていくはずです。マリ―モンドはそうした人たちを増やしていく実践だと思っています。今回のクラファンへのご支援・ご協力をどうかお願いいたします。