
支援総額
目標金額 1,000,000円
- 支援者
- 43人
- 残り
- 32日
プロジェクト本文
▼自己紹介
弊社の代表取締役である熊本大学病院皮膚科の福島は2019年に急性白血病を発症し、幸いにも骨髄移植を受け生還しました。彼はこれまで皮膚科医として20年以上、皮膚がん患者さんの診療にあたってきましたので、抗がん剤による外見の変化については熟知しているつもりでした。しかし、自分が闘病してみて初めて、そのつらさを心から理解することになりました。闘病中は、健康な時にはまったく意識せずにやっていたことができなることがあります。例えば、爪が薄く弱くなるので、ズボンのポケットには指を曲げてゆっくりと入れないといけません。そうしないと薄くなった爪が繊維にひっかかってバキッと裂け、心が悲鳴をあげることになります。抗がん剤は分裂が活発な細胞に作用するため、細胞分裂が盛んな爪は強く影響をうけます。そのため、がん患者さんの爪は薄くなって割れたり、凹凸ができたり、変色したりします。弊社は、皮膚科医である代表取締役が自らががん患者となった経験を生かし、アピアランスケアとしてのネイルケアをがん患者さんに届けます。
▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ
がん治療に伴う脱毛や皮膚障害、瘢痕などの外見の変化は、患者さんの苦痛の上位にあるにもかかわらず、長い間、命と引き換えにやむを得ないものと考えられてきました。ところが、2018年の第3期がん対策推進基本計画に初めて「アピアランス」の課題が取り上げられ、最近では患者さんの生活の質(Quality of Life:QOL)向上のために医療者が外見の問題を適切に支援することが求められるようになっています。
アピアランスケアは通常看護師が中心になって行うボランティア活動で非営利が大原則です。例えば、がん患者さんに対してスキンケアの重要性を説明するのですが、「スキンケア製品はどのメーカーのものがいいですか?」という質問に特定の商品を勧めることはできません。一方、医師による保険診療にも限界があります。皮膚科医は感染症などの爪疾患の治療はできますが、割れた爪の修復(リペア)はできません。ネイリストであれば爪のリペアができますが、シルクラップ(繊維)、グルー(接着剤)などの材料費、相応のトレーニングが必要です。全国的にがん患者さんにネイルケアをという動きはあるのですが、いずれもボランティアにとどまっています。たとえば、作業療法士や看護師がネイリストの勉強をして、ネイルケアをボランティアで提供するといった具合です。その場合、病院や自治体が費用を負担していると思われます。日本中の病院が赤字経営で苦境に立たされている現在、こういったボランティアによるサービスは継続的な提供が難しいのではないかと考えました。そこで弊社は、2025年6月、熊本大学病院内に国立大学病院で全国初となる院内ネイルサロン(2025年5月ホットペッパー調べ)「ルミエール・ド・ローブ」をオープンしました。
▼ 福祉ネイルと臨床研究
ルミエール・ド・ローブに勤務するネイリストは、「福祉ネイリスト」の資格を有しています。福祉ネイルとは、高齢者、障害者、療養中の人々に向けたネイルケアです。単に爪の清潔静養だけではなく、マニキュアを施す美容的要素に加え、施術によって自然に行われるスキンシップや会話を通じたコミュニケーションにより、生活に笑顔や彩りを添え、穏やかな気分を導くことを目的としています。
2024年に熊本大学病院皮膚科と日本保健福祉ネイリスト協会が共同で臨床研究を行い、傷んだ爪を修復し、彩りを加えることで、がん治療で損なわれたQOLを改善できることを確認しました。この成果は2025年8月に行われた第43回日本美容皮膚科学会で発表し、優秀演題賞を受賞しました。下の図は、FACT-Gというがん患者さんのQOLの指標のデータです。抗がん剤治療で爪の状態が悪化した患者さんほど、福祉ネイルによって、FACT-Gの中の「社会的・家族との関係」との関連が改善したことを示しています。つまり、福祉ネイルによって、友人を身近に感じたり、家族からの精神的なサポートがあると認識していたことになります。(第43回日本美容皮膚科学会発表内容より)
▼「夜明けの光」——ネイルケアでがん患者のQOLを取り戻す
実際にサロンに来てくださったがん患者さんからは、
「爪がもろいので、ずっと手袋をしていたが、補強してもらって手袋をしなくてよくなった。」
「缶ジュースを開けることができるようになった」
「爪が変色して、お金を支払うときに手を出すのが嫌だったが、爪をきれいにしてもらって外出できるようになった。」
「こんな爪でネイルサロンに行ってはいけないと思っていたが、院内にあるサロンだったら安心していけると思った。」
「他の病院で抗がん剤治療を受けているが、爪の変化に困っていた。インスタをみて、院内サロンにきてみた。」
といった声をいただいています。
▶当サロンのインスタグラム
https://www.instagram.com/lumieredelaube.kumamoto?igsh=MTB0eGd1bGZzaW9sZA==
Instagramの規約違反にならないことを確認し掲載しています。
▶弊社の取り組みをKABに取材していただきました。
https://www.youtube.com/watch?v=pRqkOxIrIDA
YouTubeの規約違反にならないことを確認し掲載しています。
内容については、熊本朝日放送の許諾を得ています。
がん治療にはお金がかかります。治療期間中は仕事をセーブしなければならない場合もあり、経済的に困窮する患者さんもいらっしゃいます。そんながん患者さんに利用していただくわけですから、できる限り低価格に抑えています。たとえば爪のリペアは1本550円で、状態にもよりますがお客様の1人あたりの施術には1時間半ほどかかります。弊社は営利企業ではありますが、一人でも多くのがん患者さんにネイルケアを届けたいという一心で、経営を成り立たせるギリギリのラインで価格を設定しています。しかしながら、材料費などの高騰により厳しい経営環境にあります。安定的に経営ができるまでの助走期間をみなさまに応援していただき、がん患者さんのために値上げをすることなくサービスを提供したいと思っています。社名のルミエール・ド・ローブはフランス語で「夜明けの光」という意味です。闘病中、明けない夜はないと信じて無菌室の窓を見ていた代表取締役の経験から名づけました。がん患者さんに安らぎの光となれるようなサロンを目指します。
▼プロジェクトの展望・ビジョン
弊社は現在、熊本大学病院の東病棟1階の理容室を間借りして、毎週水曜の午後のみ営業を行っています。水曜の午後に限定していることから、行ってみたいけれど日程が合わないというお客様がたくさんいらっしゃいます。2025年12月から外来棟2階に移転し、常設の店舗を構えることができる見込みとなりました。店舗の移設に伴い、フットメニューを追加し、幅広いお客様のご要望に応えられる体制を整えていく予定です。
- プロジェクト実行責任者:
- 福島 聡(株式会社ルミエール・ド・ローブ)
- プロジェクト実施完了日:
- 2026年3月31日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
株式会社ルミエール・ド・ローブが2025年12月31日までに集まった資金のうち59万円を材料費、12万円を設備投資費、6万円を広告宣伝費、19万円を人件費、1万円を通信費、3万円を家賃として支払います。
リスク&チャレンジ
- プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
- 必要金額と目標金額の差額については自己資金で対応します。
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プロフィール
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リターン
3,000円+システム利用料

ネイルケアセットA
当店で爪先を整えるのに使用しているエメリーボードを2本プレゼントいたします。日々のネイルケアにお使いください。
- 申込数
- 120
- 在庫数
- 完売
- 発送完了予定月
- 2026年3月
終了しました
5,000円+システム利用料

ネイルケアセットB+15%オフ券
当店で爪先の整えと爪の研磨に使用しているエメリーボードとスポンジファイルのセットをプレゼントいたします。日々のネイルケアにお使いください。
また、みなさまに当店のメニューをご体験いただくため、当店のすべてのメニューで利用できる15%オフ券(有効期限 発行日から6ヶ月内)です。お会計時にご提示ください。
- 申込数
- 51
- 在庫数
- 37
- 発送完了予定月
- 2026年3月
10,000円+システム利用料

ネイルケアセットB+30%オフ券+ハードナー
みなさまに当店のメニューをご体験いただくため、当店のすべてのメニューで利用できる30%オフ券(有効期限 発行日から6ヶ月内)です。お会計時にご提示ください。
また、当店で爪先の整えと爪の研磨に使用しているエメリーボードとスポンジファイルのセット、ハードナーをプレゼントいたします。日々のネイルケアにお使いください。
- 申込数
- 57
- 在庫数
- 22
- 発送完了予定月
- 2026年3月
プロフィール

医療の未来を守り、育てる。膵がん治療の開発・力ある若手外科医の育成
#医療・福祉
- 現在
- 17,613,000円
- 寄付者
- 350人
- 残り
- 16日

HBOCで発症する男性のがん「前立腺がん」早期発見を目指す臨床研究
#医療・福祉
- 現在
- 2,925,000円
- 寄付者
- 62人
- 残り
- 29日

移植医療の未来を。「こころの教育」を全国の学校へ
#子ども・教育
- 現在
- 1,745,000円
- 支援者
- 123人
- 残り
- 53日

白血病と闘う患者さんを継続的に支援するサポーターを募集!
#医療・福祉
- 総計
- 23人

病気で髪がぬけるかたへ。高校生と尾州生地で温もりの二刀流ケア帽子
#医療・福祉
- 現在
- 641,000円
- 支援者
- 74人
- 残り
- 1日

「働くことを諦めない」精神科医療を。札幌からの挑戦
#子ども・教育
- 現在
- 609,000円
- 支援者
- 37人
- 残り
- 17日

てくてくサポーター募集中|闘病ママパパの子育て・暮らしのサポーター
#子ども・教育
- 総計
- 12人













