葬儀と最期の時

本日13時より葬儀を執り行います。

ムチ子は19日の早朝からずっと口から泡(水滴)を溢れさせ、少しでも触れようものなら吐き気が悪化し嫌がり、投薬はおろか抱き上げることも出来ない状態になりました。夕方一旦落ち着いたかに見えましたが、19時半頃再び苦しみ始め、凄い形相でのたうち回るように暴れて、死にかけました。その後ずっとベッドで抱き締めていましたが、度々体全体が跳ね上がるような苦しみ方をしていて、私も必死で両腕に力を込めました。時計を見ては、朝が遠いことに絶望しました。ただひたすら、呼吸が浅くなっていくムチ子を温めながら「愛してるよ」「大好きだよ」「ママを選んで。どこにもいかないで」と話しかけていたと思います。

1時25分頃でしょうか。ムチ子が絶叫しました。ただならぬ雰囲気に空気を読んで離れて寝ていた弟妹猫が、一斉にベッドの上に駆け付けました。最期は家族全員に見守られて、静かに私の腕の中で眠りにつきました。ムチ子が最後に見たのは、私の顔だったと思います。最後に聞いたのも、自分の名前を呼ぶ私の声だったと思います。

絶叫を終えてから、息を引き取るまで少しだけ時間がありました。まるで遠のく意識の中「私は生きる」と言っていたようでした。

私が惚れた、強く格好良いムチ子は、最期まで強く格好良いムチ子でした。

死因は極度の衰弱中に高用量のサイクロの副作用が耐えられなかったことによるものだと思います。これに関しては色々と思うことがありますが、今後の猫のリンパ腫治療の発展に少しでも貢献できることを祈ります。

21日の朝イチで病院からムチ子のためのお花が届きました。インスタのフォロワーさんから、ムチ子のための御守りも届きました。持たせてやろうと思っています。

ムチ子の体はマイナスイオンの塊のように癒し系で、性格は絵に描いたようなツンデレでした。不器用な優しい子でした。傍らで眠りながら、明日の今頃にはもうこの体はないのだと、娘のことを撫でています。