広島県知事からのメッセージをご紹介します。

広島県知事 湯崎英彦さんからメッセージをいただきました。

開催前ですが、特別に掲載させていただきます。

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「ひろしま『かがり灯』の祭典」の開催に当たり、メッセージをお送りいたします。

 

人類史上初の原子爆弾により、未曾有の惨禍を体験した広島は、これまでも、核兵器の廃絶と恒久的な世界平和の実現を訴え続けてきました。核兵器のない平和な国際社会の実現は、私たちが長年にわたり希求してきた、真摯で切実な願いです。

 

2017年7月に採択された核兵器禁止条約により、核廃絶を求める国際世論が広がりを見せています。

 

これは、市民社会や被爆者の地道で継続的な国際社会への働きかけによって、核兵器の非人道性に関する国際的な認識が広まったことによるものであり、改めて、これまでの関係者の皆様の努力に敬意を表します。

 

一方で、核兵器禁止条約を巡る核兵器国と非核兵器国との間の亀裂や、米国とロシアによるINF全廃条約からの離脱表明や、米国によるイラン核合意からの一方的離脱など、依然として厳しい状況が続いています。

 

こうした中、本県は、「国際平和拠点ひろしま構想」に基づき、広島からの核兵器廃絶のメッセージの継続的発信と、世界の核軍縮・不拡散のプロセス進展のための働きかけ、復興・平和構築のための人材育成と研究集積の促進、平和の対話の場の提供など、核軍縮の実質的な進展に具体的に貢献できるように、引き続き取り組んでまいります。

 

皆様には、これからも、本県とともに核兵器の廃絶に向けて歩みをともにしてくださるものと期待しております。

 

終わりに、「ひろしま『かがり灯』の祭典」の御成功と皆様の今後ますますの御健勝、御多幸をお祈りいたします。