不公平①DNA

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今回は「不公平①DNA」です。障がいのある人に仕事を作りたいという思いは、どこから来るのか。私の考えをご紹介します。

 

ぶどう、とり、むし・・・様々な生き物がいるのは、DNAが変異を起こしていくからです。それは人間も同じで、両親から半分ずつDNAをもらうだけでなくおよそ70個の新たな突然変異が生じるそうです※。その新たな変異によって獲得した能力が、文字の発明やパソコンの発明につながったのでしょう。

DNAの変異は生活に不利になることもあります。知的障害、身体障害、発達障害・・・。生活のなかで困難を抱える元となるDNAの変異は、誰のせいでもありません。生き物が当たり前に持つ仕組みによるものです。

※NHKスペシャル　シリーズ人体Ⅱより

 

正社員やパート等で働ける人は、働くのに好都合なDNAを持って生まれました。

お客様から感謝される喜び。社会の一員である安心感。それは、障がいのある人もない人も生きて行くうえでとても大切なものです。

 

正社員やパート等で働けない人は、働くのに不都合なDNAを持って生まれました。

働くのに不都合なDNAを持って生まれた人は、感謝されることが少ないです。社会から必要とされない悲しさ。頑張ってもできない辛さ。

 

持って生まれたDNAによって、得られる喜びや安心感が違ってしまう。同じだけ努力しても悲しさや辛さが減らない。それは不公平なことだと思います。

 

働くのに不都合なDNAを持って生まれた人にむかって「こんなことも出来ないなんて」とバカにする人になりたいか。「障害者なんて知らない」と無関心でいたいか。

「この仕事のこの部分ならできる」と、その人ができることを探す人になりたいか。障がいを持った人が携わったものを買って頑張りを応援する人になりたいか。

 

生きていると、思いもよらない窮地に立たされることがあります。職場でものすごいストレスに耐えながら気を遣い続けていたら、精神疾患になってしまった。仕事がものすごく忙しくて、不摂生しながら頑張り続けていたら脳に障害を負ってしまった。

苦しい場所から逃げずに戦い続けたために、障がいを負ってしまうことがあります。

「自分を大切にしなかったお前が悪い」と切り捨てる人になりたいか。

「大変でしたね。今の状態でもやれることはあります」と声をかけたり、その人が携わったものを買って応援する人になりたいか。

 

 

働くのに不都合なDNAで生まれた人、頑張りすぎて倒れてしまった人。私はその人達に仕事を作りたい。

働くのに好都合なDNAで生まれた人、倒れる程追い詰められなかった人と同じように、お金を稼いで感謝されて社会の一員である安心感を得られるようにしたいです。