自爆テロリストになる前に。ソマリア人ギャングの社会復帰支援
自爆テロリストになる前に。ソマリア人ギャングの社会復帰支援

支援総額

1,331,000

目標金額 1,300,000円

支援者
94人
募集終了日
2016年6月29日

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2016年09月11日 13:46

【意識改革プログラム終了!】

ご無沙汰しております。

先日、皆様からご支援いただいた「自爆テロリストになる前に。ソマリア人ギャングの社会復帰支援」プロジェクトを開始し、前半の「意識改革プログラム」が無事終了しました。

 

今回はそのプログラムの様子を写真とともにご報告させていただきます。

 

「意識改革プログラム」は、ワークショップ(講義+議論)、社会貢献活動、修了式から成り立っています。今回は、1日目にギャングを取り巻く問題に関する議論、2日目にその問題解決に向けた議論と社会貢献活動の計画、3日目に社会貢献活動の実施、そして4日目に修了式を行いました。

 

1日目は、ギャングを取り巻く問題に関して、ギャング組織に参加した要因、抜けることを阻む要因、反対に現在のギャングが社会に及ぼしている影響といったいくつかのテーマに沿って多角的に議論を行い、ギャングが抱える問題を生み出す理由を理解しました。2日目には、その理由を踏まえて問題に対して取ることのできる解決策を出し合いました。その中で一番大きな問題としてギャング達が上げた課題が「地域社会から差別や偏見の目を持たれること」であったため、翌日、地域住民とともに対等な立場で話し合う場としてユース・カンファレンスを開催することが決まりました。

 

(グループディスカッションで積極的に意見を述べるギャングたち)

 

この議論の中で、運営スタッフとして参加しており参加は2度目となるギャング達は、新しく参加したギャングについて書類の不備を確認したり、出欠確認を手伝ったり、また議論の成果を発表する際のサポートを行ったりと、非常に積極的に運営に携わろうとしていました。

 

 (出た意見を全体に発表するスタッフギャング)

 

3日目のユース・カンファレンスは、地域社会で深刻化する「地域における薬物の蔓延・薬物依存者の増加」を取り上げ、薬物依存者の更生・依存化を予防する方法について、地域に在住する若者11名を招き話し合いました。参加したギャングの多くは違法薬物の使用経験者であり、依存状態から脱却することの難しさや、若者が薬物に手を出してしまう理由など、独自の視点から積極的に発言し、議論を多角的に導いていきました。

 

具体的に出た意見としては、「学校をドロップアウトして頼れる人もいない中、仲間に薬物を勧められた」「差別され自分の状況に絶望して、快感を得るために薬物を始めてしまった」など自分たちが薬物に手を染めてしまった原因や背負っている過去を語るとともに、「薬物をやっている友達をとめる」「自分の経験をもとに薬物の悪影響を伝えることが薬物使用者数減少につながる」など薬物問題解決に向けて取るべき具体策を熱心に語りました。

 

このカンファレンス開催の目的は、ギャングが地域社会の住民に歩み寄って問題を共有しともに解決策を探ることで、地域の中で同じ問題を共有する仲間と認識してもらうことでした。

 

ギャング達は、初めはたどたどしく自分の経験や不満に感じることを述べるばかりでしたが、議論を進めるうちに、住民側の視点に歩み寄る積極的な姿勢が見受られました。ギャングのひとり、アサド君は「今日議論をしてすぐに問題が解決するとは限らないが、小さな努力の積み重ねが大切だと思う。そのために今日頑張ってみるよ」と語ってくれました。

 

(地域住民とのディスカッションにて、グループに分かれ意見を交換する様子)

ディスカッション終了後、参加した若者からは、「議論の中でギャング達の暗い過去について聞いた。私たちは薬物依存者であれギャングであれ、レッテルを貼り遠巻きに見ているだけではいけない。彼らは支援の手を必要としている」という感想を頂きました。この感想を踏まえても今回の取り組みはギャングが行動を起こすきっかけとなっただけではなく、社会復帰を阻んでいる偏見の目を多少なりとも軽減し、ギャングと住民達がともに支えあう関係性を築く一歩ともなった有意義なものになったと考えられます

 

最終日には、窃盗や薬物に頼らず生きる術を学ぶ「ライフスキル講座」の一環として、識者からのスピーチを行いました。今回はアフリカ各地でNGOの活動に従事、当機構のメンバーとしても活躍する若者をゲストとして招きました。その後意識改革プログラムの全日程を修了し、積極的に行動を起こしたことを表彰して修了式を開催、修了証を授与しました。

 

 (修了式でのスピーチに熱心に耳を傾けるギャングたち)

 

「自爆テロリストになる前に。ソマリア人ギャングの社会復帰支援」プロジェクトは、彼らの積極的社会復帰を促進し、更なる過激化予防という目的の達成を目指し、更に効果を高める各種プログラムへと移行していきます。

 

現在は、実用的なスキルの習得を目的とした「スキルトレーニングプログラム」の委託先の手続きが完了し、薬物依存から脱却し健全な日常生活を送るための「薬物更生プログラム」や実際に社会に復帰することの1つの形である職の獲得に向けた情報を提供する「就労支援」についても、10月からの実施に向け協働機関と最終調整を行っている段階です。

 

プロジェクトの詳細な内容や成果は、10月下旬に開催を予定している「第9回現地渡航活動報告会」にてご報告させていただきます。1万円以上のコースをご選択くださった方には現地渡航活動報告会に無料でご招待させていただきます。詳細は追ってご連絡いたしますので、お時間の許す方はお越しいただければ幸いです。また、「第9回現地渡航活動報告書」につきましても、同じく1万円以上のコースをご選択いただいた皆様に随時ご案内いたしますので今しばらくお待ちください。

 

改めまして、この度は皆様に温かいご支援を賜り、無事にプロジェクトを開始することができましたことを、深く御礼申し上げます。

一人でも多くのソマリア人ギャングに、自爆テロリストにならない未来を築くために。今後も全力で取り組んでまいりますので、温かい目で見守っていただければ幸いです。

 

よろしくお願いいたします。

リターン

1,000


学生向け!気軽に支援コース

学生向け!気軽に支援コース

・サンクスレター

申込数
121
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2016年7月

10,000


活動報告書&報告会へのご招待

活動報告書&報告会へのご招待

・サンクスレター
・現地渡航活動報告書
※画像は過去渡航回のものです。
・現地渡航活動報告会無料ご招待(2017年11月開催予定)

申込数
53
在庫数
17
発送完了予定月
2016年10月

1,000


学生向け!気軽に支援コース

学生向け!気軽に支援コース

・サンクスレター

申込数
121
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2016年7月

10,000


活動報告書&報告会へのご招待

活動報告書&報告会へのご招待

・サンクスレター
・現地渡航活動報告書
※画像は過去渡航回のものです。
・現地渡航活動報告会無料ご招待(2017年11月開催予定)

申込数
53
在庫数
17
発送完了予定月
2016年10月
1 ~ 1/ 10

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