【CACI物語：保護犬 ⑤「かのん」】

 

【脳腫瘍】かのん 放射線治療へのご支援

 

2017年、千葉県動物愛護センターに捕獲収容された “かのん”

なかなかご縁が繋がらず、長い間シェルターで過ごしましたが

ようやく新しい家族に巡り合い、安住の地を得ることができました。

 

しかし正式譲渡から1年も経たないある日、突然昏迷状態に陥りMRIの結果、3cm弱の脳腫瘍（下垂体腫瘍）が見つかったのです。

その日から昏迷状態（横になった状態で、呼びかけなど強い刺激に一時的に反応するが、すぐにまた眠ってしまう状態）となってしまいました。

はじめのうちは意識がほとんど混濁していましたが、時間とともに少しずつ、状態が改善されました。少しずつ目に力が戻り、排泄のために立ち上がったり、咀嚼や嚥下も出来るようになりました。

そして“かのん”は、再び、身寄りのない犬となりました。

シェルターでの生活は難しく、現在はボランティア宅で介護を受けています。

 

下垂体腫瘍は放射線が有効な治療法です。

根治的な外科切除はできませんが、少しでも全身状態が改善されればと

放射線治療の継続を願っていますが、治療代は高額です。

今の私たちの力では、“かのん”の命を繋ぐことが困難になりつつあります。

 

“かのん”が歩んできた５年（推定）という短い歳月

残された時はそう長くはないかもしれません。

 

放射線治療で腫瘍がなくなることはありませんが、

腫瘍が小さくなることで日々の生命の営みが改善することが期待できます。

残された時間、放射線治療を成功させ、

少しでも楽に過ごしてもらえれば…

もう一度“かのん”の笑顔を見ることができれば・・と願っています。

使途犬である鳥猟犬は、人間と共に行動することで喜びを味わう犬種です。

真っすぐに、純粋に、人に尽くしてきた“かのん”

救った命を慈しみ、最後まで寄り添っていきたいと願っています。

ご一緒に“かのん”に寄り添い、ご支援をいただけましたら大変うれしく思います。