【CACI物語：卒業犬 ⑰「ハドル」 その後･･･】

【CACI物語：卒業犬 ⑰「ハドル」】

 

ハドルを迎えて2年と8ヶ月となりました。

ハドルとの生活にようやく気持ちにゆとりが持てるようになりました。

 

 

初めて犬を飼うということもあり、迎えてからすぐの頃は何もかも分からず、

ハドルの仕草や行動になぜ？と些細なことでも疑問ばかりでした。

散歩もとにかく大変で、当時のCACI専属のトレーナーさんには保護した中でも5本指に入る猟欲の強さ！とも言われ凹んだ気持ちになったことをよく覚えています。保護犬の中でも家庭犬となるのは難しいと言われていました。

 

 

そんなハドルですが、今では私の声かけもだいぶ届き、理解してくれるようになりました。

しかし外で過ごす時は、決して楽ではないです（笑）

 

 

迎えた当初とにかく左前へ引っ張るハドル。一定方向しか動くことが出来ず、

くの字に癖のついた体をどうにか柔軟にしてあげたいと思い毎日少しずつトレーニングをしてきました。

簡単ではありませんでしたが、今では私の右側も歩けるようになり、ハドルの体はとても柔軟になりました。

 

 

トレーナーさんにアドバイスをいただき、根気よくトレーニングをしたことで得た成果がとても嬉しく、ハドルを迎えてから初めての達成感です。

 

 

そしてハドルと向き合えた全ての時間が大切な宝物となっています。

地味なトレーニングもコミュニケーションのひとつとなりました。

毎日たくさん見つめ、話しかけ、触れ合っていけば、その想いは必ず届きます。

 

 

ハドルは、放浪していたところを捕獲され、愛護センターに収容されました。

ハドルなりに、さ迷いながら苦労したのでしょう。

 

 

気が小さく可愛いところ、時々困るテンションの高さ、まだ上手に甘えられないところ、とびっきりの性格の良さと穏やかさ、単純すぎるところ…全てハドルの個性です。

 

 

私達夫婦はそんなハドルが大好きです。

ハドルの名前の由来は、アメフトでプレイの開始前にフィールドの選手が集まって情報交換と次のプレイを決める「ハドル（Huddle）」から来ています。

 

 

ようやく「使役犬」としての殻を脱ぎ、「家庭犬」として穏やかに日々を楽しめるようになったハドル。

名前の由来通り、家族で円陣を組み、しっかり「ハドル」して、

こらからもより楽しい日々を満喫したいと思っています。

 

 

最近は白髪も少しずつ出始めました。

どんなお爺ちゃんになるのかな、それも楽しみのひとつです。

 

（神奈川県秦野市　神山様）