レーザ網膜投影の秘密 その１

　レーザ網膜投影は、映像を液晶ディスプレイではなく微弱なレーザで走査して作ります。下の図のように、赤・緑・青の三原色の半導体レーザ（RGBレーザビーム）と、高速で振動するミラー（超小型MEMSミラー）からなる超小型プロジェクタによって、網膜上を走査、映像を投影します。少し難しいですけど、レーザプロジェクタが眼鏡のフレームにくっついていて、網膜という人間の目の光のセンサーがスクリーンになると頂いて結構です。

　直径１ｍｍ以下の細いレーザビームが、瞳孔の中心を通ることにより、近視、遠視、老眼、乱視に関わりなく、また、あなたがどこを見ていても、鮮明な映像が見えます。

　直径１ｍｍ以下がポイントです。眼を細めたり、指で作った小さな丸い輪を通して物をみると、視力が上がる気がしませんか？それと同じです。

  QDレーザはこの新しい技術の開発と製品化に取り組み、屈折異常の視力補正を目的とする医療機器のRETISSA^Ⓡメディカル、ピント調整機能によらずに美しい画像が見える民生機器のRETIDISPLAYを製品化してきました。上でご説明した原理に基づいて、臨床試験において、図２のような不正乱視、角膜混濁の患者さん全員の視力をあげることに成功しています。

 

　　網膜投影には、実はもうひとつの驚きの秘密がありました。QDレーザはその秘密を独自に発見、開拓し、「With My　Eyes」、本クラウドファンディングを立ち上げるに至りました：

With My Eyes short version

 

「網膜投影の秘密　その２」は次回ご紹介します。

 

 株式会社ＱＤレーザ 代表取締役社長 菅原充