セルビアってどんな国？

本日はセルビアという国について、少しご紹介させていただきます。

 

皆さんは「セルビア」と聞いて何を思い浮かべられるでしょうか。最近ではテニスのジョコビッチ選手が有名ですが、スポーツに関してはとても盛んな国で、特にバスケットボール、バレーボール、水球などは世界のトップクラスにあります。

 

地理的にはバルカン半島の内陸に位置し、首都はベオグラード、人口は約７００万人。旧ユーゴスラビア連邦を構成していましたが、冷戦の崩壊にともない各共和国が独立してゆく中で内戦がおこり、多くの命が失われました。特にコソボ紛争では９９年にNATOによる空爆を受け、人々の生活は困窮を極めました。

 

 

紛争終結後は安定を取り戻しつつも、社会経済状況はまだまだ発展途上にあり、平均給与は４万円程度（２０１５年）で、まだまだ紛争によるダメージからの復興段階にあります。

 

そのようなセルビアですが、大の親日国であることは日本ではあまり知られておらず、個人的にはとても残念に思っています。「日本」や「日本人」に対する好感度は、国際協力を仕事としている私の知る限りにおいても、世界のトップクラスにあることは間違いありません。そのような背景もあり、東日本大震災の半年後には、欧州一の義援金が人々から寄せられ、関係者を驚かせました。人口規模や経済レベルを鑑みると、人々の日本に対する気持ちを推し量っていただけるかと存じます。

 

とは言え、親日度と野球の普及度は別の話で、まだまだマイナースポーツの域を抜けられずにいるのが現状です。今回の日本遠征では、次の時代を担う高校生プレーヤーたちが日本の野球から多くを学び、体感し、それらをセルビアへ持ち帰ってくれることでしょう。スポーツを通じた交流が、日本とセルビア両国の友情の深化の一助となることにも大いに期待しています。