浅野健一様（ジャーナリスト、元同志社大学大学院教授）から応援メッセージをいただきました！

日本では、袴田、狭山、大川原化工機、滋賀・湖東病院各事件など、権力によるでっち上げ（冤罪）事件が絶えません。私が、冤罪を作り出すマスメディア報道の問題で、和歌山カレー事件の死刑囚、林眞須美さんは無実だと話すと、「エーッ・ウッソー・ホントオ」と、聴衆から驚きの声が今も上がります。

林さんに会ったことも、事件の裁判を傍聴もしたこともないのに、林さんはカレーにヒ素を入れた犯人と思い込んでいるのです。その理由はただ一つ、テレビ・新聞・週刊誌に溢れた林さんを「毒婦」と決めつけた洪水のような報道による刷り込みの結果です。

しかし、林さんと弁護団による再審に向けた闘い、河合潤・京都大名誉教授による鑑定、「林眞須美さんは無実　あおぞらの会」の市民などの救援運動、そして二村真弘監督映画「マミー」上映によって、「林さんは犯人ではないのでは」という人が確実に増えています。

事件発生直後から現場の和歌山市園部で、事件を取材報道するマスコミ記者を監視してきた私は、真犯人は別にいると確信しています。警察・検察・裁判所・マスコミが共謀して、無実の林さんを死刑囚にしたのです。

私は『報道加害の現場を歩く』（社会評論社）で事件と報道について書いています。https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784784514342

私のブログにも記事を載せています。
http://blog.livedoor.jp/asano_kenichi/archives/36352225.html

また、「Mommy マミー」のユーチューブチャンネル「digTV」に、二村監督による私のインタビュー動画があります。
https://youtu.be/tET6i5Xw-6I　

本来、司法を監視すべき記者たちは、捜査当局の広報役だった過去を検証し、林さんは本当に犯人なのかを再取材すべきです。

二村監督と林さんの長男さんが石塚伸一弁護士らの協力を得て、カレー事件に特化したウェブサイトを開設するためにクラウドファンディングを立ち上げました。事件に関する情報をサイト上に集め、広く社会に訴え、林さんの再審開始を実現するため、多くの市民の協力を私からもお願いします。「無実は無罪に！」です。