猛烈な台風ヤギの被害とADRAの対応

台風ヤギは2024年9月7日にベトナムに上陸し、ベトナムのみでなく、ラオス・タイなどの周辺国にも大きな被害をもたらしました。

・ベトナム―被災者360万人

・ラオス―被災者18.5万人・損壊家屋298棟

・タイ―被災世帯5.1万世帯

3国の被災地においては、子ども・女性・高齢者・障害者など、弱い立場にある人たちの緊急的な支援が急務であるほか、破壊された住宅の再建、生計回復、インフラの復旧などの復興支援が大きな課題となりました。

最も深刻な影響を受けたベトナムでは、国連、NGOおよび政府当局が、被災地の状況を調査し、現金給付・食糧・衛生用品・シェルター・心理社会的支援・生計・農業支援など、1年以上にわたり、人々の命と尊厳を繋ぐための継続的な支援を行いました。

なお、ADRAベトナムは、深刻な被災地であるカオ・バン州バオラック県およびハノイ市チュオンミー地区におけるニーズ調査を実施。

バオラック県―破損家屋454棟

チュオンミー地区破損家屋―2,344棟。

両地域において被災された方は9,399人以上。

ニーズ調査の結果、食料・水・医薬品・生活用品・衣料品・学用品などの緊急的ニーズを満たす必要が確認されたため、現金給付で支援を行い、被災した人々、それぞれが必要なものを購入できるように、人々の命と尊厳を支えるための支援に取り組みました。

皆さまの温かいご支援により、被災された人々のニーズに早急に対応することができました。皆さまの一人ひとりの思いやりが、国境を越えて、人々の希望となっています。心より感謝を申しあげます。