ご支援いただいた多くの方々に心よりお礼申し上げます

２ヶ月間の長いプロジェクトでした。延べ６７名の方々から、６１万円のご支援をいただきました。心よりお礼申し上げます。

このプロジェクトを始めるきっかけは、今年の４月５日の「つどい」に参加された会員からの訴えでした。若年性認知症の現役看護師（現在は介護士として就労中）とその家族からの悲痛なお話をお聞きした時、私たち公益社団法人認知症の人と家族の会大阪府支部で何ができるのだろうか。何もできないだろう私たちでも、何か始めないと、いま目の前で途方に暮れている仲間を見捨てることになってしまう。

既に、新型コロナウイルス感染拡大の危機的状況の中で、会議も集会も自粛を余儀なくされた４月、支部代表の西川勝と話し合いました。その時すぐに、移動を支援するボランティアがいれば苦しむ仲間も少しは楽になるかもしれない。その可能性を探ろう、ということになりました。

現地調査を含め会議を繰り返し、今すべきことは認知症の人の移動を支援する人材を育成するカリキュラムを作ること、そのカリキュラムに基づいた育成をしなければ、有為な実行計画に至ることはできない。まだこの国にない人材育成計画を一から作るのですから、産みの苦しみからは逃れられない。性急なボランティア募集ではなく、充実したカリキュラムを準備して、日本中にこの制度を広げられる、恥ずかしくないプログラムを作ろう、そう決意しました。

クラウドファンディングという制度利用を決めた理由は、資金調達そのものでありますが、それ以上に、このプログラムの計画を知ってほしい、育成講座に参加してほしい、大阪だけでなく全国に広がってほしい、そんな願いからです。
新聞、テレビ番組からの取材などで、多くの方から存在を知っていただけたことは大きな成果だと思います。しかし、私たちの活動はまだ第一段階を終えたばかり。さらに資金調達を続け、一流の講師陣を交えたカリキュラムを作成し、来年２月２０〜２１日の講座を成功させます。

これからも、皆様のご支援、ご注目をご期待申し上げます。
ありがとうございました。

１０月４日　公益社団法人認知症の人と家族の会　大阪府支部　代表　神垣忠幸
（１０月１日より、大阪府支部代表は西川勝から神垣忠幸に交代いたしました）