ドイツからおいでになって、音楽で想いをとどけて頂きました。Bremenは優れた体験を用意しています。

　なんと美しい音色なのでしょう？演奏が始まると、1年生（幼児さんも）から６年生までの子どもたちが、じいっと動かなくなります。

　はじめは、チェロの宮地様の演奏です。通奏低音としてコントラバスの飛田様の奏でる豊かな響きが、チェロを包み込みます。聞き惚れるというのはこういう事なんだと、子どもたちの様子を間近に見ると、嬉しくて微笑みたくなります。

　次はビオラの吉田馨様のガーシュインの曲。ジャズテイストの曲に挑戦です。大人っぽい響きは苦みを味わったおとなならではの響きです。

　ピアノの中井様は子犬のワルツを、子どもたちには信じられない速さの指使いで弾いてくださいます。指がどうなるとあんな素敵なメロディーが出てくるのか、信じられない！

　バイオリンの永ノ尾様はきらびやかな音色でエルガーの曲をたっぷり弾いてくださいました。

　子どもたちにどれが好きか聞きましたら、圧倒的にメロディーを奏でるバイオリンやピアノでしたけれど、頑として自分の意見を貫くお子さんもいて、とても頼もしく感じました。もう少し耳が肥えてくるとメロディーを支える中層の音や低音の魅力を感じ取ることができるようになります。

　こうやって何度も何度もいい音楽に出会わせることが、子どもの人生を豊かにするものと信じています。

　はるばるドイツから手弁当でやってきてくださった吉田馨様はじめ仲の良いお友達の皆様。本当にありがとうございました。会場で頂いた交通費支援のカンパはすべてお渡しできました。ありがとうございました。