負けた自分と折り合いをつける

　将棋をしていて、一番学べたことは「負ける」ことに耐性ができたこと。

　藤井棋聖・王位も、負けて悔しがっている画像がありましたが、将棋はどちらか一方が必ず負けます。直前まで優位であっても詰められたらそれで勝負が付きます。将棋は何度も何度も負けて強くなるゲームです。

　相手が機械ではなく、生身の人間であるだけに、悔しさは精魂込めた分だけ強くなります。その悔しさとどう向き合うかを学ぶのが、将棋の１つの人間教育的な面かと思います。

　大声を出したり物にあたったりすることはありません。全ては自分の選択の結果です。将棋は礼を重んじながら、対戦相手とフェアに戦う精神性を養うことができます。

　「石巻地区こども将棋大会」を始めて８年目。今度の大会も皆様のお力でぜひ成功させたいと願っています。どうぞご支援をよろしくお願いいたします。