手話通訳士 森本行雄先生からのメッセージのご紹介

こんにちは。プロジェクトリーダーの野口です。コミュニケーションバリアフリープロジェクトの活動紹介のビデオには手話通訳をつけています。その手話監修でお世話になった森本手話通訳士より、応援メッセージをいただいたのでご覧ください！医療現場でのろう患者と医師との心温まるエピソードです。

 

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「たくさん欲しいわけじゃない。聞こえる人と同じだけ欲しいんです、・・・説明が」

そう手話で言いながら、ろうの患者さんは医師を見つめました。

まだ経験が少なかった医療現場での手話通訳の時のことでした。

 

するとその医師は紙に病名と注意事項を書きながら、イラストもつけて丁寧な説明を始めました。

それまで手話通訳の現場で出会った医師は、一方的に口頭で説明して「じゃ、お大事に」で終わらせていました。

でも、その時はまったく違いました。

ろうの患者さんは、イラストと手話通訳を交互に見て、大きくうなずいていました。

 

知ることは大切です。

 

その医師は、大学の授業で聴覚障害者の体験談を聞いたことがあるそうです。聴覚障害のある人には、十分な情報が届きにくいことを知っているのですね。

医師になってから、誰に対しても一方的な説明にならないように心がけているとのこと。学んで、知っているからこそできることだと思います。

 

聴覚障害のある人が希望していることは、障害がない人と同じだけの情報が欲しいこと。

 

知ることでできるようになることが沢山あります。

ぜひ多くの方々に気がついてもらいたい。

特に医療に従事する方には。

そんな気持ちで応援しています。

 

手話通訳士　森本行雄先生

 

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