どうやって事件に出会ったのか？

こんにちは。放射線を浴びたＸ年後の伊東です。

 

クラウドファンディングの挑戦も残すところ76日。2週間が経ちました。皆さまのご支援により211万円となっています！目標達成まで789万円。最後の最後の日までがんばります。

 

今日は、事件との出会いをお話します。

 

「どうやって事件に出会ったのか？」ということをよく聞かれます。
その時の様子がマンガの1ページに書かれています。

 

2004年1月
 

マンガの中で大西プロデューサー（現在の南海放送社長）が、僕に「七三一部隊の取材、順調にいってる？」と言っています。ちょうど、この頃、高知県内に在住する元七三一部隊の隊員を見つけ、取材交渉をしていました。七三一部隊については若い頃から関心をもっていて、実際に何が行われたのか、この目でこの耳で捉えたいと思っていたのです。

 

何度もお宅に通って話をしました。しかし、ある程度のことは話してくれましたが、核心については「絶対に話さない。とてもしゃべれるような内容ではない。」とかたくなでした。

 

そんな時、インターネットで「高知県、事件、戦後・・・」などのキーワードで検索していた時、この事件に出会ったのです。それは、「高校生が第五福竜丸以外の多くの被ばく船を追いかけている」というような内容だったと記憶しています。

 

最初は、その内容にピンときませんでした。多くの船が被曝・・・？まったく聞いたこともない話でした。もちろん第五福竜丸、や、水爆実験、というのは子供の頃から耳にしてました。「日本に水爆3個落としたら日本は壊滅する」のような、内容を記憶しています。

 

しかし、たくさんの船が被曝してるなんて。もし、それが事実だとしたら、世界的な大事件です。知らないはずはありません。

 

社内のスタッフにも聞いてみましたが、誰一人、聞いたことのある人はいませんでした。

 

2004年春
 

関心をもった僕は、実際にこの目で確かめようと高知を訪ねたのです。そこで初めて被曝者と会い、話を聞きました。それは、『核実験中に爆心地付近で漁を繰り返した。』という信じがたい話だったのです。