【収容された鳥猟犬】

一部の心無いハンターにより、不要になった猟犬が遺棄されています。

 

老犬となり使えなくなった、怪我をした、猟に向かなかった、また猟シーズンが終わり、来年の猟シーズンまで飼い続けるのにコストがかかる････

 

理不尽な理由で猟犬を山中や河川敷に置き去りにするハンター。臭いを辿って帰ってこられないように、目や鼻を潰す、足の骨を折る、繋いだまま帰るなど、悲惨な事例は数多く報告されています。

 

「マテ」の号令をかけ、捨て去るハンター。忠実な猟犬は、空腹のままそこで死ぬまで待ち続けます。

 

山中に置き去りにされた猟犬は飢えや孤独と戦い、ダニや蚊などに蝕まれながら一心不乱に飼い主を探し続け、そして死んでいくのです。

 

運よく、山中などで発見されたとしても、「飼い主」以外には近づこうとはしません。

いくら空腹でも、怪我を負っていても。

 

声をかけても牙を向き威嚇されるため、「保護」することを断念しなければならない状況があります。

 

見捨てられて置き去りにされても、ひたすらに飼い主を信じて待ち続けるのです。

 

猟犬は子犬時にワクチンを接種されないことも多く　

保護された愛護センター内で感染症にかかり、命を落とすケースも珍しくありません。

 

また、運よく愛護センターに保護されても全ての部屋に冷暖房設備が整っているわけではありません。

職員が退出する際には消されることが大半を占めます。

コンクリート打ちっぱなしの床、鉄の扉。そして断熱加工が施されていない壁に囲まれた部屋の中では低体温に陥るケースが多く、短毛のポインターは暖を取る術もなく生き延びることが難しいのです。

収容された鳥猟犬を１頭でも多くセンターから引き出したい・・・。

捕獲されたセッターがまた1頭、富里市動物愛護センターに移送してきました。

飼い主の迎えがなくトラックに揺られ運ばれてきたセッター。気力も欲も消え失せる寸前。歯茎も白く、体はガリガリ。手続きを済ませ、車を開けると、自ら“ぴょん”と飛び乗りました。これが実猟犬の証。

体重は僅か13キロ。本来なら20キロほど。年齢3～4歳　フィラリア陰性　オス

鈴がついていたと思われる古い金具のついた首輪付きで、捨てられていました。

 

CACI仮名「マロ」君

 里親募集中です。イケメンです。

それでもこうして、皆さまの温かいご支援のおかげで、また無事に1頭助け出すことができました。

本当に、本当に感謝しております。ありがとうございます！

 

活動は一歩一歩前進しています。