消えてしまった命を繋ぐ先進研究

昨日、残念ながら死亡してしまったオジロワシは雌でした。まだ温かい身体にメスを入れるのは、命を繋ごうとしていた私達としても我が身を切られる思いですが、病状の解明以外にも理由がありました。細胞レベルではまだ生きている可能性がある生殖腺（卵巣・精巣）と体細胞を生きた状態で保存し、絶滅危惧種の保全に繋がる研究に役立てるためで、環境省の特別な許可を得て京都大学や国立環境研究所と共同研究しているのです。一度も子供を授かることができなかったこの雌も、将来別の命となって復活する日が来るかも知れません。そんな希望を胸に、まだ未熟な卵巣を培養液の中にそっと入れました。

残り5日間になったクラファンで得られた資金は、希少猛禽類の保全に繋がる先進研究にも使いたいと思います。猛禽類たちとの明るい未来を目指し、参加いただけましたらとても嬉しいです。

『命を繋ぎ、共に生きる。希少猛禽類により良い救命医療と共生環境を！』
https://readyfor.jp/projects/IRBJ4