近況報告とよくいただくお問い合わせにつきまして

　いつも応援ありがとうございます。京都乳癌研究ネットワークの川口展子です。暑さとコロナ禍が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

　本研究はご参加施設や患者様のご協力のもと、少しずつスピードがあがってきております。今年6月30日から7月2日に開催された第30回日本乳癌学会学術総会では、本研究でのクラウドファンディングの取り組みについて発表させていただきました。本研究へのニーズが大きいことを目に見える形で示せたことは大きなインパクトになりました。

　抗がん剤による手足のしびれと予防について、多くの患者様やご家族の方からお問い合わせをいただいておりますのでご紹介いたします。

Q1. 研究で使用されている弾性圧迫グローブ・ストッキングは購入可能でしょうか？
A.    申し訳ありませんが、非売品となっております。参加施設に通院の方は本研究に参加できる可能性がありますのでご相談ください。

Q2. 弾性圧迫グローブ・ストッキングが手に入らないとしたら、どのような予防をするのがいいでしょうか？
A.    本ホームページで紹介しておりますように、エビデンスが十分ある予防方法はありません。必ず、治療をうけておられるご施設でご相談ください。小規模な臨床試験で予防効果が証明されており実践しやすいものとして、パクリタキセルなどの抗がん剤のはじまる30分前から抗がん剤終了後の30分後まで、1サイズ小さい手術手袋を2枚装着するという方法があります。

ご参考にしていただけましたら幸いです。皆様くれぐれもご自愛ください。