気候変動でビールが飲めなくなるI?😵

地球規模での気候変動は、今や気候危機と言われるほど深刻になっています。気温や水温や雨の降り方が変わり、地球や季節がおかしくなっています🌏。酷暑や台風、ドカ雪など大きな災害を引き起こしたり、食料生産も危ぶまれています🥺。SDGs（持続可能な開発目標）をみんなが意識して、「誰一人取り残さない」つながることで力になるアクションを起こす、そんな想いで、KORNMUTTERクラフトビールのプロジェクトが始まりました。

 

2018年10月16日に国際的な科学雑誌 nature plantに「将来の極端な気象に脅かされるビールの供給」と、気候変動でビールが飲めなくなるI?という研究論文が発表されました。当たり前だったことが突然当たり前でなくなる、麦畑に立ってふと感じることがあります。

 

農薬や肥料をまいて、雑草ひとつない綺麗な畑で綺麗な作物をたくさん作る。そんな当たり前を繰り返して、人類は食を作り豊かに暮らしてきました。知らない間に、周りの環境や自然界に大きな負担をかけて。たくさん収穫するために窒素肥料をたくさん与えます。

 

作物だってお腹いっぱいになれば、そんなに肥料は吸えません。ヒトが施した窒素の70％を作物は使えず、やがて一酸化二窒素（N2O）となって空に上がります。N2Oは二酸化炭素（CO2）の300倍の威力の温室効果ガスです。幸い？CO2の1/300の量ですが....🤭　ということは、ヒトは食料を作る度に地球環境に負担を掛けてきた。そのツケが自然の自己治癒能力を凌駕して、気候変動として止まらなくなってしまったと言えます。「ヒトは自然を必要とするが、自然は人を必要としない」なんと悲しい、大変な宿題を受け継いでいるのでしょうか。

 

今できることを何かしなければ！自然の生態系のバランスを生かし、作物の持つ本来の底力を引き出して、環境保全型の持続的作物生産を実現しないといけない。そんな研究を、舞岡の麦畑で展開しています。あえて雑草を雑草を生やして土壌微生物叢を活性化させ、肥料を少なく自然に馴染ませてコムギやオオムギを作る実験です。

 

「雑草という名前の植物はない。全ての植物には名前がある」いろいろな生き物がバランスを保って共生しながら生きている、EGOではなくてECO出なけりゃ。

研究が終われば、かつてお金をかけて産廃で廃棄していた残りの麦を、うまく循環させてクラフトビール に生かします。自然のバランスと生命のつながりを詰め込んだビールは、きっと格別の味になるはずです🍺

 

寒の入りで冷え込んでようやく恵みのお湿りの雨上がり、寒凪の畑では夕陽で虹色に輝く麦が息づいていました。