物資を届けてきました。（その５）

南房総市　　青木カーネーション団地

 

今回、支援物資を積み訪問させていただいた中でもっとも被害が大きかった場所です。

 

ガラス温室が30棟以上立ち並び、そのほとんどのガラスが割れ、温室内、ハウス廻り、道路へ飛散しておりました。１棟の温室には電柱が倒れ今にも押しつぶされそうな状況でした。

 

台風通過後、この状況を見た生産者さんの気持ちを考えると本当に胸が痛くなりました。片付けるにもまず何から手を付けていいのかもわからない状況の中、黙々と作業をしている生産者さん。自分達で再建するにはあまりの時間とお金が必要だということが一目でわかります。

 

そんな状況の中、生産者さんのお一人がポロっと言った一言

 

「まだカーネーションを作りたいんです。」

 

この言葉を聞き僕達は動き出したのです。

 

朝から晩まで終わりの見えない作業を地道に続けるのは精神的にも簡単なことではなく、絶望という暗闇の中を光を探し彷徨っているような感覚に陥るようです。そんな状況の中、伺わせていただいた僕達に

 

「来てくれてありがとうございます。来てくれる人と話すことで心が折れず、頑張ろうという気持ちになります。」と言ってくれました。

 

僕達ができることは限られていますが、友とまた切磋琢磨するためにできる限りのことはしたいと思っています。

 

訪問者　藤目健太