【今日限り!!】戻ってきたマルミミゾウを密猟者の手から護りたい!!

寄付総額

3,775,000

目標金額 6,000,000円

寄付者
197人
募集終了日
2022年12月23日

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2022年12月21日 20:30

【ジャングルこぼれ話】アフリカの森の暮らし(3)

自給自足的な生活が営まれるアフリカ熱帯林での生活。それでも、現金はしっかりと浸透しています…

 

ページをご覧いただきありがとうございます。UAPACAA国際保全パートナーズでアシスタントをしている山口です。今回も、このプロジェクトの陰の主役である地域住民について紹介したいと思います。

 

 

これまでの新着情報では、地域住民の生活の中でも衣食住や動物に関する話題を中心に紹介してきました。今回は、お金に関する話題です。地域住民は森に畑を拓いて主食となる調理用バナナなどを育て、森の動物や魚をおかずとします。食に関しては、自給自足的といえます。そのため、ちゃんと畑と狩猟をおこなっている限り、日々の食事に苦労することはそんなにありません。でも、料理を作る鍋、おたま、皿、コップ、フォークにスプーンなど料理をつくって食べるのに使う道具は、全て町で売っている工業製品です。水源から水を汲んでくるためのポリタンクも、普段着用している服や靴、サンダル、ベッドのマットレスやシーツ、歯ブラシに歯磨き粉などなど…全て、町や村の売店でお金を払って購入するものです。実は、日本にいるわれわれと同じくらい、森の中の生活にも現金経済はしっかりと浸透しているのです。

 

となると、気になるのは現金収入源です。森の中には産業らしい産業はありません。カメルーン東南部の熱帯林地域には、伐採会社が操業している地域もあるのですが、ロベケは国立公園がありますので森は保護されています。そのため、どこかの企業に雇われておこなう賃金労働はこの地域では存在しません。その代わり、人びとは、畑に換金作物であるカカオを植えて育てています。カカオの実からとれる種はカカオ豆といい、チョコレートの原材料になるため換金性が高く、カメルーンの熱帯林地域では広く栽培されています。あまり日本では馴染みがないかもしれませんが、カメルーンはカカオ豆の輸出国で、例年の輸出量は世界5位前後、世界に流通するカカオ豆の5%程度を生産しているんです。

 

カカオ栽培は、熱帯林地域の住民の貴重な現金収入源として生活を支えています。しかし、カカオ豆はいつでも収穫・販売できるわけではありません。収穫は、一年の内でも数ヶ月間であり、その間にカカオ豆を発酵させ、天日干しし、販売可能な状態にします。カカオ豆の仲買人がやってきて現金化できるのは、例年12月〜2月頃です。そのため、カカオ農家は、一年の収入の大部分をこの数ヶ月間で得ることになります。そして、カカオから得られた収入を少しずつ切り崩しながらその後の一年を過ごすわけです(銀行なんてもちろんありませんので、みんなタンス預金みたいなものです)。

 

苦労してカカオ栽培から得られた収入は、実際にはあっという間になくなってしまいます。例えば、子どもたちを学校に通わせる学費。プライマリースクールでも授業料や筆記用具代などがかかりますし、セカンダリースクール以上になると町に下宿しながら通う必要がありますので、仕送りも必要になって余計に出費は増えます。子どもの数も多いので、馬鹿になりません。他には、医療費も大きいです。医療保険は一般的ではありませんので、費用は全て自己負担です。入院ともなれば、親戚一同がお金を出し合って何とか工面します。そうしていると、カカオから得られた収入は、あっという間に目減りしてしまいます。

 

蓄えが尽きてしまうとどうするかというと、カカオの仲買人や村の売店で前借りをします。借金の形になるのは、次の年のカカオ豆です。そうなると、次の年にカカオ豆を販売しても、充分な収入を確保できなくなり、また一年の途中で前借りをする必要がある…という悪循環に陥ってしまうのです。

 

こうした状況は住民にとって辛いだけでなく、マルミミゾウにとっても危険です。どうしても現金が必要だが、蓄えは尽きてしまった、借金を頼める先もない…という状況になると、その人物は象牙を売るという誘惑に負けてしまうかもしれません。国際密猟団は、そうした貧困にあえぐ住民を、手ぐすねを引いて待ち構えています。

 

ゾウ密猟の片棒を担いでしまう住民を責めるのはたやすいです。しかし、その背後には不安定な現金収入と貧困の問題があります。これらは、個人の努力ではどうしようもない、大きな問題です。なんとかして、複数の収入源を確保して、地域住民の貧困を改善し、安定させていくことが密猟を減らし、マルミミゾウを護ることに繋がります。充分な収入が確保されれば、地域住民だって逮捕される危険を冒してまでゾウ密猟に加担しないはずです。本来であれば、地域住民はゾウに対して畏敬の念を抱き、適切な距離を保って森の中で共存してきたのです。

 

皆さまからのご協力を賜り、マルミミゾウをはじめとする野生動物の保護活動が継続されれば、エコツアー復興の芽も出てきます。それによって、野生動物だけでなく地域住民の生活も救われます。

クラウドファンディングの最終日が金曜に迫ってきました。皆さまからのご支援をどうかよろしくお願いいたします!!

ギフト

10,000+システム利用料


【野生動物を守る仲間!】密着フォローコース

【野生動物を守る仲間!】密着フォローコース

・ガードポストに詰めるチームは、見回りやゴリラ観察路調査をしながら、30日間ジャングルにこもります。10,000円あれば、彼ら4人の1日分の食費と日当をまかなうことができます。
・予算に10,000円の余裕があれば、密猟の痕跡を見つけるなど緊急事態が発生した場合に、臨時部隊を派遣することが可能になります。

<ギフト>活動報告
◆ メルマガ配信(1年間:不定期ではありますが、野生動物の保護活動の様子を今後も追っていただけるよう、UAPACAA会員様に配信しているメルマガをお送りします)
◆ 寄附領収書(2023年1月末までにお送りする予定です)

※ こちらから寄附領収書以外のギフトなしの「全力応援コース」もお選びいただけます!

申込数
88
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年12月

3,000+システム利用料


【お気持ちコース】ポン・カッセまでのランクル2往復分の燃料がまかなえます!

【お気持ちコース】ポン・カッセまでのランクル2往復分の燃料がまかなえます!

・1カ月交代でポン・カッセのガードポストに詰めるレンジャーチーム。彼らの足として欠かせない、ランドクルーザーの往復分のディーゼルをまかなうことができます。
・3,000円あれば、1カ月分のエンジンオイルや倒木切断用のチェーンソーの燃料費など、他にも支援できることはさまざまです!

<ギフト>
◆ 寄附金領収書(2023年1月末までにお送りする予定です)

申込数
45
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年1月

10,000+システム利用料


【野生動物を守る仲間!】密着フォローコース

【野生動物を守る仲間!】密着フォローコース

・ガードポストに詰めるチームは、見回りやゴリラ観察路調査をしながら、30日間ジャングルにこもります。10,000円あれば、彼ら4人の1日分の食費と日当をまかなうことができます。
・予算に10,000円の余裕があれば、密猟の痕跡を見つけるなど緊急事態が発生した場合に、臨時部隊を派遣することが可能になります。

<ギフト>活動報告
◆ メルマガ配信(1年間:不定期ではありますが、野生動物の保護活動の様子を今後も追っていただけるよう、UAPACAA会員様に配信しているメルマガをお送りします)
◆ 寄附領収書(2023年1月末までにお送りする予定です)

※ こちらから寄附領収書以外のギフトなしの「全力応援コース」もお選びいただけます!

申込数
88
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年12月

3,000+システム利用料


【お気持ちコース】ポン・カッセまでのランクル2往復分の燃料がまかなえます!

【お気持ちコース】ポン・カッセまでのランクル2往復分の燃料がまかなえます!

・1カ月交代でポン・カッセのガードポストに詰めるレンジャーチーム。彼らの足として欠かせない、ランドクルーザーの往復分のディーゼルをまかなうことができます。
・3,000円あれば、1カ月分のエンジンオイルや倒木切断用のチェーンソーの燃料費など、他にも支援できることはさまざまです!

<ギフト>
◆ 寄附金領収書(2023年1月末までにお送りする予定です)

申込数
45
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年1月
1 ~ 1/ 11


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