広島の爆心地の復元図と当日の私の実家

原爆が投下された時、父の経営していた呉服問屋成宮商店とその向かいにあった実家は爆心地にあった。

当時私は10歳で学童疎開で比婆郡という広島県と島根県の間くらいのところにいた。

両親と兄・姉・弟と私の6人家族であったが、幸い家族は疎開していて奇跡的に全員無事であった。

運に恵まれたのだろう。

先日広島にいる従兄弟から中国新聞の爆心地復元図が送られてきた。

よく見ると成宮商店の名前があり、実家の成宮の文字も見える。

 

原爆被災とコロナという１００年に1度起こるか起こらない大変な事態を経験した。

昼間は空襲警報で防空壕に飛び込み、夜は灯火管制で家の中で息を潜めていたのは、コロナとの戦いでじっと自宅に閉じこもり身を守る今と、不自由さに耐えるという面では共通する点もあるように思われる。

 

私が団長を務めるミュージカルの今年８月の公演は、「突然、時が止まった時、人々はどう行動するか」がテーマで、演目名は「チクタク村のマドレーヌ」です。

ファンタジーな舞台の中で何か既成概念から解かれた自由の大切さを感じて頂けたらと思います。　

 

　

　＊赤枠部分が実家