支援活動の流れについて

皆様にいただいた大切な支援金を無駄なく届けるために、さっそく動き出しています。

 

頂いた支援金は円なのでミャンマーの通貨に両替してからいろいろな物資を買うのですが、その前にミャンマーの状況をお伝えします。

 

ミャンマーでは現在ミャンマー政府（今の軍政を政府と呼ぶことに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、便宜上ご了承ください）が決めた「公定レート」・クレカの支払いや、ホテルなど外貨での支払いができる場所で使われている「銀行間レート」、一般の人たちが両替する「闇レート」があります。

実際は公定レート・銀行間レートでは両替ができないので、私たちは闇レートで両替することになります。

ですので、例えば、為替レートアプリなどでミャンマーの通貨（MMK)をみると、公定レートでの計算なので、かなり多くミャンマーに通貨が手に入ることになりますが、実際は、もっと少ないです。

実際のレートに近いのは「Myanmar Market Price」というアプリで表示される額になりますが、実際はそのレートよりももう少し悪いレートになります。

 

両替に関しては、うまくできると思いますので、なるべく損のないレートで両替できるよう努力します。

 

続いて、支援物資の発送に関してですが、被災地の動物保護施設への輸送は、現在非常に難しい状況にあります。

 

現在、内戦状態にあるミャンマーはトラックでの荷物の輸送のチェックが非常に厳しいうえに、輸入許可を持っている商品であっても、いろいろな言いがかりをつけて通行料のような形での賄賂の請求もあります。それに応じない場合は、荷物の没収や、車、運転手の拘束もあります。

そのため、支援物資の配達は、いくつかの運送屋に任せて、目的地まで何か所かを経由して、数日から２週間ほどかけて届くことになります。

この方法は時間はかかりますが、最終的には支援先の保護施設が近くの集荷所まで取りに行ってくれるという形で話もついているし、先月もこの方法でちゃんと届きましたので、その形で発送することになります。

このプロジェクトを立ち上げたときに、「外国人は行けないので、ミャンマー人スタッフが直接届けます」と書きましたが、それが叶わない事をご了承いただければ幸いです。

（保護施設には、荷物が届いたときに写真や動画を送ってもらうようにお願いしました）

 

また、輸送費に関して、ご支援いただいた金額の１０％を輸送費にと書きましたが、輸送費がそれ以上になってしまう可能性があるため、それに使ってしまうのが正しいのか悩みました。

 

そのため、被災地にある保護施設のほかにもう一つ、被災地と呼ばれていないけど、震災被害があった地域で保護された動物を集めている保護施設がヤンゴンにありますので、そこにも物資を届けることにご理解いただければと思います。（ここは直接届けられます）

 

 

支援金は、５１３,０００円いただきましたが、READYFORへの運営手数料１４％と消費税を抜くと

４３３,９９８円が手元に残ります。うまく両替出来たら、ミャンマーの通貨MMKで

１３００万MMKほどになります。

 

その金額で買える物資を計算すると、

犬用のフード約８００ｋｇ猫用フード約５００ｋｇ、病気の犬猫や老犬・老猫も食べられる柔らかい栄養食、医療用品を買うことができます。

 

物価高騰でもしかしたらもう少し少なくなるかもしれませんが、なるべく多くの物資を届けるように頑張ります。