チラシ｜福島県「いわき震災伝承みらい館」にチラシを設置しました。

チラシの目的はクラウドファンディングの告知ですが、活動が目指すのは民間の震災史料館の公開です。

4/26～4/28、東京から戻りながら、福島・宮城・岩手の震災関連の伝承施設にチラシを持参し、設置の可否を打診しつつ館内を見学してきました。今回は過去に見学したことのある場所を中心に南から回りましたが、90日間の間に、全ての伝承館を見ておきたいと考えています。

設置依頼をした施設（南から北へ）
・いわき市の震災伝承みらい館（いわき市）→ＯＫ
・東京電力廃炉資料館（福島県・富岡町）→ＮＧ
・東日本大震災・原子力災害伝承（福島県・双葉町）→ＮＧ
・みやぎ東日本大震災津波伝承館（石巻市）→ＮＧ
・東日本大震災津波伝承館(いわてTSUNAMIメモリアル)→検討中
・まだまだ打診中。

　可否理由については、民間NG、資金調達目的NGのいずれかのようです。

私は震災から10年目に、福島県浜通りの放射線下での国道復旧工事を記録するため、大熊町に1年間移住し、放射線の影響を体でわかろうとしましたが、到底理解の範囲を超えた大きな課題であることに打ちのめされました。

ここでは、設置許可を頂けたいわき市の震災伝承未来館をご紹介します。

展示室には証言映像・テーマごと時系列のパネル・豊間中の黒板・津波の映像・防災グッズ・豊間中を津波が襲うVR映像・原発事故に関する現物展示などがあり、映像シアターを備えています。また、3.11から1か月後に起きた「福島県浜通り地震」で出現した「井戸沢断層の剥ぎ取り標本」を展示し、現地までの案内地図が設置されています。

資料館では、文書・チラシ・現物資料等の震災関連資料の提供を呼び掛けを今も行っています。整理と分類した資料は「震災アーカイブ」として一元管理し、今後の防災・減災教育や学術研究などへの活用を目指しています。

STAY BANK SANRIKUの史料館の展示物の中には、福島の痕跡物はありません。これは、国道６号の災害復旧工事では、放射線に曝された土木断片を規制区域外に持ち出せない事情によるもので、「ない」ということで、むしろ福島を現せると考えています。

この主旨をご理解頂き、対応した担当者様から、いわき市がまとめた伝承資料を分けて頂きました。資料はSTAY BANK内に保存し、伝承活動に使わせて頂くことをお約束しました。