築100年の銀行で、2拠点型震災痕跡史料館・大船渡拠点をつくる。
築100年の銀行で、2拠点型震災痕跡史料館・大船渡拠点をつくる。 2枚目
築100年の銀行で、2拠点型震災痕跡史料館・大船渡拠点をつくる。 3枚目
築100年の銀行で、2拠点型震災痕跡史料館・大船渡拠点をつくる。 4枚目
築100年の銀行で、2拠点型震災痕跡史料館・大船渡拠点をつくる。 5枚目
築100年の銀行で、2拠点型震災痕跡史料館・大船渡拠点をつくる。
築100年の銀行で、2拠点型震災痕跡史料館・大船渡拠点をつくる。 2枚目
築100年の銀行で、2拠点型震災痕跡史料館・大船渡拠点をつくる。 3枚目
築100年の銀行で、2拠点型震災痕跡史料館・大船渡拠点をつくる。 4枚目
築100年の銀行で、2拠点型震災痕跡史料館・大船渡拠点をつくる。 5枚目

支援総額

3,030,000

目標金額 10,000,000円

支援者
120人
募集終了日
2024年7月25日

    https://readyfor.jp/projects/PR45_STAY_BANK_SANRIKU?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note
2024年06月04日 15:48

棟札解明に迫る。其の一|RC棟世話係 新沼栄蔵さんのご子孫と対面!

「棟札にひぃ爺さんの名前が載っている」ひ孫・新沼信也さん

100年前の工事関係者のうち一人目の解明に至ったのは、「棟札にひぃ爺さんの名前が載っている」とSNS越しに反応してくれた新沼信也さんのお陰です。

 

新沼信也さん親子

 

新沼信也さんは大船渡で生まれ育ち、現在は仙台在住、ご先祖は味噌・醤油を作り、屋号をヤマトといいました。この日信也さんは、息子尚大(ナオヒロ)さんと一緒に、風呂敷で大事に包まれ額装された栄蔵さんの写真を手に、大船渡の旧銀行を訪ねてくださいました。

 

新沼栄蔵さん

 

当時中学生だった信也さんは、大船渡第一中学校の職員室で英語の先生に呼ばれて栄蔵さんの写真が載った本を突然見せられ、「気仙地方にコンクリート建築を持ってきたのがお前の曾祖父さんなんだぞ、栄蔵だんぽな!」と言われたことを記憶していました。「だんぽさん」とは、おまわりさんや旦那さんといった意味だそうです。

 

栄蔵さんの写真が載っていたという「気仙三陸史」なる書物を探そうと、現在の大船渡中学校と大船渡第一中学校の図書担当教員・大船渡私立図書館司書に図書の検索を依頼しましたが、データベースに書名が存在しません。そこで、中学生だった信也さんが手に取ることができる年代に出版された関連図書を探しましたが似た名前の書物がなく、別のいくつかの参考文献に目を通すこととなりました。なお、学校図書は40年経過すれば廃棄される、とのことでした。

 

信也さんの証言によると栄蔵さんはその昔、電力会社、造り酒屋を経て醬油屋を営んでいたそうです。この棟札に書かれた頃に勤務していた住田町の「世田米発電所」が、今も国道107号沿いに現存しているのを確認してきました。住田町教育委員会によると現在は東北電力所有で、内部の機器類は現役稼働中ということです。

 

文献から判断すると新沼栄蔵さんという人物は、旧気仙銀行盛支店で気仙地区初のコンクリート建築工事を執り行う関係先のコーディネートに尽力した地元名士、という認識で間違いがないと思われます。

 

棟札

 

関東大震災翌年の大正13年、大船渡セメント株式会社(現・太平洋セメント)が創立してから13年間、不況や一部の住民の反対運動などで度々不調となり、昭和に入って岩手沿岸初となるセメント工場着工を陳情した地元代表者の中に、栄蔵さんの名がありました。

 

旧気仙銀行のコンクリート資材は、現・太平洋セメントから調達したという説もありましたが、年代が合致しませんでした。前身の大船渡セメントの設立が大正13年1月31日、旧気仙銀行のコンクリート躯体完成が大正13年8月5日。私の推測では、この間、当時から良質な石灰石を産出していた操業予定地の赤崎から原材料を調達し、職人たちが水・砂利・祖骨材を加えて現場練りしたコンクリートで打設したコンクリート建築、と一旦は言えそうです。さらに解明が進みましたら、ご報告します。

 

後日談ですが、「栄蔵さんの写真の裏側に記念日の日付とか、何か書いてあるのでは?」という私のリクエストに応えようとする信也さんは、栄蔵さんの写真を家に持ち帰って家族の許可を得ることに成功し、そっと額装を剥がしてみると、なんと!!なんにも書かれていなかったのでした。大変残念です。

 

額装裏

写真裏

 

添えられていた新沼家の家系図には、由松→栄蔵(曾祖父)→信平(祖父)→津南雄(父)→信也(ご本人)と名前が連なり、信也さんの正真正銘のご先祖であることが確認されました。新沼信也さん、尚大さん、ご協力ありがとうございました。

 

家系図

→ この時のインタビューは、別の記事でご紹介します。/企画者 PR45 新藤

リターン

5,000+システム利用料


[ご寄付] 5,000円

[ご寄付] 5,000円

日本のコンクリート建築黎明期の建物と史料の保存にご賛同頂きありがとうございます。

記念品不要の方向けのプランです。最大限有効に活用させていただきます。

●WEB上で進捗をご報告します。

申込数
34
在庫数
466
発送完了予定月
2024年10月

10,000+システム利用料


[史料活用] 被災ピアノで試弾権

[史料活用] 被災ピアノで試弾権

被災ピアノってどんな音?潮に捲かれたり、津波の底を這ったり、重機にかまれたり。正しい音階を持たないけれど、触れた指先からきっと津波のイメージを伝えてくれます。

●被災ピアノを弾く権利 [有効期限:1年]
●当日入館料無料
●珈琲と焼菓子付き

公開場所:STAY BANK SANRIKU 震災痕跡史料館
受付方法:フロントで権利証をご提示ください。
開館時間:11:00-16;00 [要予約] 開館日不定期
参考URL:https://pr45.mystrikingly.com/piano

資料館の利用状況により、試弾できないときは、期限内は何度でも振替可能です。

申込数
4
在庫数
96
発送完了予定月
2024年10月

5,000+システム利用料


[ご寄付] 5,000円

[ご寄付] 5,000円

日本のコンクリート建築黎明期の建物と史料の保存にご賛同頂きありがとうございます。

記念品不要の方向けのプランです。最大限有効に活用させていただきます。

●WEB上で進捗をご報告します。

申込数
34
在庫数
466
発送完了予定月
2024年10月

10,000+システム利用料


[史料活用] 被災ピアノで試弾権

[史料活用] 被災ピアノで試弾権

被災ピアノってどんな音?潮に捲かれたり、津波の底を這ったり、重機にかまれたり。正しい音階を持たないけれど、触れた指先からきっと津波のイメージを伝えてくれます。

●被災ピアノを弾く権利 [有効期限:1年]
●当日入館料無料
●珈琲と焼菓子付き

公開場所:STAY BANK SANRIKU 震災痕跡史料館
受付方法:フロントで権利証をご提示ください。
開館時間:11:00-16;00 [要予約] 開館日不定期
参考URL:https://pr45.mystrikingly.com/piano

資料館の利用状況により、試弾できないときは、期限内は何度でも振替可能です。

申込数
4
在庫数
96
発送完了予定月
2024年10月
1 ~ 1/ 25

あなたにおすすめのプロジェクト

注目のプロジェクト

もっと見る

新着のプロジェクト

もっと見る