100年間受け継がれてきた植物標本を次世代へ|東北大学植物標本庫
100年間受け継がれてきた植物標本を次世代へ|東北大学植物標本庫
100年間受け継がれてきた植物標本を次世代へ|東北大学植物標本庫 2枚目
100年間受け継がれてきた植物標本を次世代へ|東北大学植物標本庫 3枚目
100年間受け継がれてきた植物標本を次世代へ|東北大学植物標本庫 4枚目
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寄付総額

17,754,000

目標金額 4,000,000円

寄付者
928人
募集終了日
2023年11月9日

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2023年11月06日 18:30

【終了まで残り4日】標本貼付のプロにインタビューを行いました

長年にわたって当標本庫の標本貼付を担当してくださっている桜井順子さんと、現標本庫設立に携わった大橋広好名誉教授のお二人が標本庫にお見えになられていたので、色々とお話を伺いました。

 

 

 標本貼付をおこなう桜井さん

 

 

―― 標本貼付の作業内容を教えてください

 

【桜井】:主に寄贈標本等を押し葉標本として標本庫に収蔵できる形に仕上げる作業を行っています。おおまかな作業内容は、台紙にTUS(標本庫略号)番号のナンバリングをし、標本のラベルを台紙に貼り付け、押し葉をはんだごてとラミントンテープで台紙に固定して押し葉標本の完成です。かつては週に3日ほど行っていましたが、現在は週に1度作業しています。

 

 

―― いつ頃、どういった経緯で標本貼付の作業をはじめられたのでしょうか

 

【桜井】:たしか25年ほど前の1998年あたりからアルバイトとして雇っていただいたと思います。

 

【大橋】:植物が大好きな人がいるという噂を聞きつけて、これはぜひと思ってお願いをしたんですよ。

 

【桜井】:現在は1人ですが、当初は標本貼付ボランティアの方も3名ほどおられ、とても賑やかでした。前任の五島和子さんは、木村有香先生(初代植物園園長)の時代から約50年間も標本貼付をなさってきた方で、それはもういろいろと教えてくださいました。

 

 

―― 標本貼付の際にこだわっている点はありますか

 

【桜井】:あまり良いことなのかわからないのだけれど、ラミントンテープの使用を最低限にしつつ、標本が剥がれないように貼り付けることでしょうか。

 

(補足:必要最低限のテープ貼付箇所を瞬時に判断し、研究し易いようにかつ無駄なく貼り付けるのは長年の経験があってこそのなせる業です。普通はどうしても貼り付け部分が多くなって研究に必要な部分までをテープで覆ってしまいがちですし、なかなか美しく仕上がりません。)

 

 

―― 思い入れのある標本はありますか

 

【桜井】:やはり綺麗な標本は貼っていてやりがいがあります。また、山中二男先生をはじめとする多くの貴重な標本や、東京都立大学や東京大学から寄贈された牧野富太郎博士の標本も印象に残っています。

 

 

―― 標本貼付で苦労した点はありますか

 

【桜井】:泥がついている押し葉は少々大変でした。土なのか小さな種子なのかわからない時もあります。その時はルーペを覗いて確認をして...種子ならば小袋にしまって台紙に貼り付けることをしないといけません。あとは台紙におさまらない大きな押し葉も難しいですね。先生方が採集された押し葉は貴重なものですので、どこを取り外していいものか悩んでしまいます。私には判断がつきませんので、そういうときは都度先生方に確認をしていました。

 

【大橋】:貼付は植物をよく見る機会ですから、そういった感覚も養うようにと私の学生には自分の標本は自分で貼付けるように教えてきました。また、その際に細部まで形態をよく観察して、植物を覚えなさいと。

余談ですが、ラミントンテープが開発される以前の時代(約50年前以前)は、アラビアゴムを紙に塗って乾燥させて、それを細く切ってテープ代わりにしていたんですよ。押し葉を固定するときは、作製したテープを舐めて貼りつけていたので、我々の体にはアラビアゴムがかなり含まれていると思いますよ(笑)。

 

 

―― 標本貼付のどういったところにやりがいを感じますか

 

【桜井】:先生方が採集してきた植物は、台紙に貼り付けて押し葉標本にすることでやっと研究や教育に使えて、日の目をみることになります。そうしてあげないと、やっぱりとってきた植物がかわいそうという気持ちがあります。未貼付の標本がたくさんはいったダンボールの山を整理するのは果てしないことですが、これが全部標本庫に収められたら、すごいことになるなと。日々コツコツと楽しみながら貼付作業を行い、気づけばこれまでに20万点以上の標本を貼り付けてきました。

 

 

―― これから植物標本に携わる方々へメッセージを

 

【桜井】:貴重な標本たちが日の目を見るかたちできちんと次世代に受け継がれていってほしいと思います。植物が好きな方なら、標本貼付を通じてなかなか目にすることのないいろんな植物を知ることができますから、見ているだけでも楽しいですよ。

 

【大橋】:本当にたくさんの人たちのおかげで標本庫はなりたっている。特に学生さんが標本の配架作業などこの標本庫の運営に携わってくれていることが本当にうれしい。そして、今回のクラウドファンディングの機会にこんなに多くの方々にこの標本庫を支援していただいて、本当にありがたいことです。

 

 

―― お二方、どうもありがとうございました

 

 

今日はこれまで長きにわたって標本庫に携わってきたお二方の貴重な話を伺うことができました。脈々と受け継がれてきた伝統を、私たちが責任をもって次世代へとつないでいかなくてはいけないと、改めて身の引き締まる思いです。

 

当標本庫では、将来的に標本貼付ボランティアを募集する予定です。桜井さんからも標本貼付ボランティアの育成に向けてご助力いただけるという心強いお言葉もいただきました。もし標本貼付ボランティアにご興味のある方がおられましたら、事務局までご連絡いただければと思います。

 

 

事務局TI

ギフト

3,000+システム利用料


応援コース:3,000円

応援コース:3,000円

・寄附金領収書
※領収書の日付は、READYFORから東北大学に入金のある2024年1月の日付となります。また、領収書のご送付は2024年1月中のご送付を予定しております。そのため、2024年分として確定申告してください。
・お礼のメール
・東北大学植物園に自生する植物のポストカード

申込数
282
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年3月

10,000+システム利用料


【本クラウドファンディング限定】スケッチブックコースA

【本クラウドファンディング限定】スケッチブックコースA

・寄附金領収書
※領収書の日付は、READYFORから東北大学に入金のある2024年1月の日付となります。また、領収書のご送付は2024年1月中のご送付を予定しております。そのため、2024年分として確定申告してください。
・お礼のメール
・東北大学基金ホームページにお名前掲載(希望制)
・東北大学植物園に自生する植物のポストカード
・植物についてのオンライン講座(2024年10月までに実施します。実施日程および方法は実施日の1ヶ月前までにご連絡いたします)
・【本クラウドファンディング限定】スケッチブック

申込数
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応援コース:3,000円

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