【あと2日】命の重みと未来への決意～TNR活動に込めた想い

皆様の温かいご支援に、心から感謝申し上げます。私たちが野良猫の不妊手術（TNR）に力を注ぐきっかけとなった、忘れられない出来事があります。

 

ある日、「子猫の鳴き声が三日三晩続いている。小屋の網に絡まっているようだが、自分たちでは助けられない」という切実な連絡が入りました。

 

その知らせに胸が締め付けられる思いで、私たちは男性ボランティアに連絡をし、急いで現場へ向かいました。

 

 

到着すると、そこには小さな漁港があり、漁具の網が小屋の天井からぶら下がっていました。その網に、まだ幼い3匹の子猫が絡まっていたのです。残念ながら、2匹はもう息絶えていました。

母猫は、その小さな命を守りたかったのでしょう。網に絡まった子猫たちを心配そうに見守る美しいシャム猫がそこにいました。その姿は、私たちの心に深く刻まれました。野良猫か飼い猫かは分かりませんでしたが、母親としての愛情が痛いほど伝わってきました。

 

 

私たちは、唯一助けることができた1匹の子猫を連れ帰り、2匹の小さな命にも静かに別れを告げました。譲渡会に参加させたところ、奇跡的なことが起きました。

 

子猫を発見してくれた家族が、猫を飼ったことがないにもかかわらず、家族で何度も話し合い、その命を守る決断をしてくれたのです。

 

 

この子猫は、自分を見つけてくれた「命の恩人」と一緒に、新しい家族としての一歩を踏み出すことができました。私たちは、その瞬間、言葉では表せないほどの喜びと感動を感じました。

 

しかし、網に絡まり命を失った2匹の子猫を見た時、私たちは強く思いました。野良猫たちは交通事故だけでなく、こうした思いもよらない事故によっても命を落としてしまうのだと。この現実を目の当たりにし、私たちには何ができるのかを考えました。

 

 

「これ以上、不幸な命を増やしてはいけない。」

 

私たちはそう強く感じ、TNR活動に全力で取り組むことを決意しました。TNRは、不幸な猫たちを減らすための確かな手段であり、時に保護活動と共に行われることもあります。

 

私たちが目指すのは、野良猫がいない社会です。第二目標の達成に向けて、どうか皆様の温かいご支援と応援をお願い申し上げます。