青森県小川原湖の名産「シラウオ」の生食再開へ向けて

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　皆様のご支援をいただき取り組みました第二目標の成果「顎口虫の殺虫」が社会実装へ向けて大きな一歩を踏み出しました。

　2025年9月17‐19日、パルス処理装置を青森県東北町小川原湖漁業協同組合の管理する小川原湖地区卸売魚市場 船ヶ沢分場へ運搬・設置して、4kgのシラウオに対するパルス処理実験を10回実施いたしました。

　小川原湖のシラウオはかつて日本一の水揚げ量を誇る名産品でしたが、2022年9～11月にかけて顎口虫による皮膚爬行症患者が数多く発生いたしましたため、以降、生シラウオの出荷を取りやめその水揚げ量が激減いたしました。我々の最終目標は小川原湖の名産「生シラウオ」の出荷再開であり、シラウオの品質を維持したままで顎口虫を殺虫できる装置の開発です。

　今回の実験目的は大量のシラウオを同時にパルス処理しても漏らすことなく顎口虫を殺虫できるのか？の実証でした。4kgのシラウオへ顎口虫を模擬的に寄生させた複数のシラウオを混ぜ込み、パルス処理をおこなうことで、その殺虫可否を判定いたしました。

　その結果、一定のパルス処理条件以上にて、シラウオの体内にいた顎口虫を漏らすことなく殺虫できることが確認できました。今後も、引き続き、小川原湖漁業協同組合の方々と安心な生シラウオの出荷を可能とするパルス処理装置の実現へ向けて協同していきます。

テレビや地元紙にて取り上げられましたので、併せてご覧ください。

RAB青森放送

“殺虫”電気ショックで『シラウオ』が生食可能に？

特産地・小川原湖で「顎口虫」だけを除く実験開始

青森県東北町

Web東奥

シラウオ生食再開へ、漁協が顎口虫撃退実験

デーリー東北

電気の力で「顎口虫」不活化 生食シラウオ出荷再開へ実験本格化/小川原湖漁協

青色の糸のついたシラウオが顎口虫を模擬寄生させたシラウオです。

パルス処理後のシラウオから顎口虫を取り出しています。

実験を手伝っていただいた北里大学の学生さんとアニーです。