
支援総額
目標金額 600,000円
- 支援者
- 19人
- 募集終了日
- 2024年1月1日
11/25 活動報告④ ~大学院生の生活と研究について
こんにちは!池田です。
いつも、本プロジェクトへのご関心・シェア拡散・サポートをいただきありがとうございます!
活動報告も4回目に入りました。
クラウドファンディングでは、開始公開6日目以降から終了5日前までの期間を「中間期間」と呼んでいます。
ご支援の伸びは緩やかになりますが、プロジェクトについてより多くの方に知っていただくために重要な期間となります。
11月25日現在の達成率は、目標金額600,000円に対して26% (158,000円)!
過去にreadyforにて成功しているプロジェクトの平均と同程度の数字です。
サポートしてくださる皆様に、重ねてお礼申し上げます!
もちろんご支援をいただけるのは大変嬉しいのですが、
それ以上に「こういう奴がいるよ!」と、自分のことを知らない方にも噂を広めていただけると、プロジェクトを進める上でとても励みになります!
引き続き、応援していただけると嬉しいです。
さて、前回は大学院に入学するまでの経緯を書かせていただきましたが、
今週は大学院に入ってからの研究生活について。
大学院って何をする場所なの?と思われる方も多いと思います。
大学院は一言で言えば、「学校」というよりも「専門家養成所」という表現がふさわしい場所です。
それぞれの関心を持った学生が集まり、分野ごとの基礎知識をつけながら、各自のテーマの研究を進め、論文という形で発表します。
学部を出たばかりの学生や、社会人学生が多く集まり基礎的な研究を行う「修士課程」、
さらに研究を掘り下げ、大学教員や職業研究者を目指す学生が集まる「博士課程」に分かれており、
私は修士課程を修了しています。
修士課程は最短で2年で修了できますが、私は3年かけて修了しました。
(理系の学生は2年で修了する学生が多いですが、文系の学生は研究に必要な時間に合わせて3年、4年と時間をかけて修了する学生が多いです。)
1年目は学部学生と同様に、講義やゼミをとって必要な単位を取ります。
大学院では、修了に必要な単位の多くは1年目でほぼ全てとってしまいます。
2年目以降に自分の研究に全集中するためです。
ただ、一個一個の授業は少人数かつ、扱うテキストのレベルも高く、学部以上に積極的に参加することが求められるので、基本的にかなりハードです。
私のいたコースでは、ある一つのテキストを扱い、ゼミのメンバーごとに担当を振り分けて、
内容をわかりやすく要約し、わからなかった部分やディスカッションしたい内容を発表するという、
いわゆる「輪読」という形式が多かったです。
これがまあ大変で、テキストの重要な部分が振り分けられた日にはプレッシャーがえげつないです。
基本的に曖昧な言葉をそのままにして、わかったようなふりをして発表すると怒られます。
「"進歩的"って言葉をそのまま使ってるけど、なぜそれが進歩的と言えるの?」
「"マルクス主義"ってどういう文脈で使ってるの?」
という具合で、答えられなければ即THE ENDです。
大体の文系大学院生は似た経験があると思いますが、これを乗り越えることができれば、言葉に対するセンスは間違いなく磨かれます。
また、1年目は授業だけでなく、TA(=Teaching Assistant)といって、教員の学部生向け授業の補助をすることもあります。
私は先生のご厚意(?)により、週に2コマ、3コマと任せていただいたので、他の院生に比べればだいぶ忙しい方だったと思います。
基本的に資料の準備やコメントシートのチェックなどが主な仕事ですが、ある授業では1コマ丸ごと授業を任せていただいたこともありました。
授業で紹介したのはもちろんレゲエ。
気合いを入れて画像や動画など用意して取り組んでみましたが、寝てしまう学生も多く…。
授業をやるって大変やな!と思ったのを覚えています。
2年目以降は週に1コマ研究指導を受けながら、自分の修士論文の完成に向け奮闘する毎日。
自分の取り組んでいた研究は、「文化人類学」という学問の枠組みの中でレゲエを論じていくというもの。
論文ってどう作るの?という方も多いと思いますので、基本的なやり方を以下に。
①先行研究を集める
前回取り上げたスターリング先生の書籍を中心に、日本における状況にこだわらず広く「レゲエ」を扱った論文を片っ端からリサーチしていきます。
その中で、扱われていないトピックや論点を探し、自分ならではの視座を固めていきます。
②調査
文化人類学では、「フィールドワーク」という方法をとても大事にします。
レゲエの現場にできるだけ足を運び、時にはお客さん目線、時にはプロモーターさん目線、時にはダンサーさん目線…など、一緒に楽しみながらも意識的に現場に関わる人たちのあり方を見極め、整理していきます。
③論文作成
①と②をくり返しながら、集大成となる修士論文の作成を行います。
修士論文は基本的に大作となるので、そのピースの一つとなるような短い論文を作成して、学会で発表することもあります。
私も2年目に一度参加しました。
会場は北海道でしたが、いきなり海外の学生・研究者も発表する国際学会(もちろん発表は英語、発表後の質疑応答も英語)だったので、人生で一番緊張した瞬間でした。
観光を楽しむ余裕なんてありませんでした、ええ。
フィールドワークは、ほとんどを大阪を中心とした関西で行いました。
地方から出てきて、大阪のレゲエ関係者など誰も知らない状態からたった一人で現場に乗り込み、時間をかけてたくさんの方々と繋がりを作っていきました。
その中でも一番多くの方に助けていただいたのが、心斎橋の外れにある「かくれあわび」というお店。
クラブというよりもミュージックバーのような場所で、お酒と音楽と海鮮料理が楽しめる、全国で見ても一風変わったお店です。
関西のレゲエ界で知らない人はいないと言ってもいい場所です。
集まる方は誰もが温かい人ばかりで、おそらく毛色の違う人間に見えたはずの自分にも分け隔てなく接してくれました。
中には結婚式に呼んでくれたり、このプロジェクトを公開初日にサポートしてくださった人も。
提出した修士論文にも、このお店に集まる人たちのことを多く取り上げています。
そんなこんなで完成した修士論文は、必然的に大阪・関西のレゲエシーンを中心にまとまったものになりました。
完成前1週間はまさに追い込みで、人生で初めての勉強で徹夜。
苦労もどうにか報われて、関わった人全員から喜んでもらえる内容のものが完成しました。
コースを代表して関西の学会で発表する機会をいただいたり、「英訳して海外にも発表しなよ!」とのお声を頂いたりと、これからの可能性もどんどん広がりそうな研究を完成できたと思います。
今回も長くなってしまったのでここまで!
ここまで読んでくださる方がどれだけいるかわかりませんが汗、読んでくださりありがとうございました!
論文の具体的な内容については、次回以降触れていきます!
リターン
3,000円+システム利用料
【活動報告のご共有】
ご支援をくださった皆様に、もれなく
・感謝のメールをお送りいたします。
・現地調査〜脱稿〜出版に至るまでの活動報告を随時共有させていただきます。
※現時点での出版時期は夏以降となりますが、あくまで未定であるためご注意ください。
- 申込数
- 7
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年12月
5,000円+システム利用料
【直筆のお礼メッセージ】
ご支援をくださった皆様に、もれなく
・感謝のメールをお送りいたします。
・現地調査〜脱稿〜出版に至るまでの活動報告を随時共有させていただきます。
・ポストカード等を同封し、御礼メッセージを直筆にて送付させていただきます。
※現時点での出版時期は夏以降となりますが、あくまで未定であるためご注意ください。
- 申込数
- 5
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年12月
3,000円+システム利用料
【活動報告のご共有】
ご支援をくださった皆様に、もれなく
・感謝のメールをお送りいたします。
・現地調査〜脱稿〜出版に至るまでの活動報告を随時共有させていただきます。
※現時点での出版時期は夏以降となりますが、あくまで未定であるためご注意ください。
- 申込数
- 7
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年12月
5,000円+システム利用料
【直筆のお礼メッセージ】
ご支援をくださった皆様に、もれなく
・感謝のメールをお送りいたします。
・現地調査〜脱稿〜出版に至るまでの活動報告を随時共有させていただきます。
・ポストカード等を同封し、御礼メッセージを直筆にて送付させていただきます。
※現時点での出版時期は夏以降となりますが、あくまで未定であるためご注意ください。
- 申込数
- 5
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年12月

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