
支援総額
目標金額 600,000円
- 支援者
- 19人
- 募集終了日
- 2024年1月1日
12/2 活動報告⑤ ~修士論文の内容を解説!Part.1
みなさんこんにちは!池田です。
本プロジェクトを開始してから、早1ヶ月が経ちました!
12月2日現在の達成率は、目標金額600,000円に対して26% (158,000円)。
過去に成功しているプロジェクトの伸びから大きく外れてはいないものの、今週は伸び悩んでしまいました。
クラウドファンディングでは、開始公開6日目以降から終了5日前までの期間を「中間期間」と呼んでいます。
この時期はご支援が伸びにくくなるという傾向があり、本プロジェクトもそれに違わず同じような状態です。
ぜひ引き続き、プロジェクトページや活動報告の内容など、シェア拡散にご協力いただけると大変嬉しいです!
さて、前回は自分の大学院生としての生活をクローズアップしましたが、
今回からは前半と後半に分けて、院生生活の結果完成した修士論文の内容に触れていきたいと思います!
2018年1月、神戸大学大学院・国際文化学研究科に提出した修士論文はこちらです。
修士論文全文:『「バイブス」でつながる「Blackanese」たち〜日本におけるダンスホール・レゲエを巡る身体と言説〜』
上記リンクをクリックいただければPDFで全文お読みいただけます。
ですが、全部で90ページ以上の内容になるので、忙しい方には厳しいかもしれません。。。
そういった方々のための、今回の活動報告となります!
そもそもどんな論文?
まず大前提として、この論文は単なる「日本におけるレゲエの紹介文」ではありません。
学術論文というのは、ある一つのテーマに結びついた事柄だけを書けばいいというのではなく、それらの事柄が学問にどんな形で貢献できる事例なのか?というところまで書かなければなりません。
この論文は、大きな括りで言えば「グローカリゼーション」について書いた論文です。
「グローバリゼーション」という言葉とよく似ていますよね?
「グローカリゼーション」とは、簡単に言えば「ある一箇所を起点に世界中(グローバル)に広がった文化が、それぞれの地域(ローカル)ごとに形を変えて定着すること」を指します。
「グローバル」と「ローカル」を組み合わせた造語なんですね。
「てりやきマックバーガー」を思い浮かべてみてください。
アメリカから広まったハンバーガー (マクドナルドという多国籍企業) が、日本という地域の食文化に合う形に作り替えられていますよね。
簡単に言えばこれも「グローカリゼーション」の一例です。
てりやきバーガーの例のように「グローカリゼーション」はこれまで、「中心」となる文化の出発点があって、「周縁」の国や地域がそれを受容して作り替える、というような動きと捉えられてきました。
でも、実際はそうではないのでは?
もっと「中心」も「周縁」も無く、文化というのはお互いが双方向に、複雑に影響を与え合って作られているものなのでは?
こういった議論が近年では出てきており、私が書いたこの修士論文もこの考え方に基づいて作られたものになっています。
日本におけるレゲエの歴史、そして、今日本人によって実践されているレゲエを見てみると、決して「日本人がジャマイカ人の真似ばかりをしているわけではない」ということがよくわかります。
それどころか、逆に日本人のレゲエがジャマイカ人のレゲエへ影響を与えることもあり、相互に働きかけ合いながら文化を作っているということがよくわかります。
とても平易な言い方をすれば、そんな「ダンスホール・レゲエ」の文化の動態を追ったのが本論文です。
キーワード
そんな本論文の重要なキーワードになっているのが、タイトルにもなっている「身体」と「言説」です。
とてもふわっとした言い方をすると、レゲエってこれ以上ないぐらい「本能的」で「没入的」な音楽です。
巨大なサウンドシステムから発せられる爆音に身を任せ、オーディエンスやパフォーマーはしばしば我を失うほど音の渦にのめり込みます。
ダンスフロアにいる人々は、それぞれの音の感じ方を多彩な方法で表現し、時にはそれが公では憚られるほどセクシャルなものになることも。
言葉によるコミュニケーションを超えたところで、音にかかわる全ての人が一つにつながる。
それがレゲエが実践される場のあり方と言っていいと思います。
そういった「身体」の動きを、できるだけ言語化可能な範囲で具に追ったのが本論文の特徴です。
ただ、だからと言って、「なんでもアリ」というわけではありません。
レゲエは、パフォーマーやオーディエンスの間で通じる「スラング」や「約束事」の表現が特に多様なジャンルでもあります。
とはいえ、それらの共通語彙の表現の仕方は、関わるパフォーマーやオーディエンスのスタイルや、音楽を実践する場所そのもののあり方によっても多種多様です。
本論文では、そういった言葉によるレゲエとの向き合い方の多様さを「言説」という言い方で表現し、レゲエに関わっている人たちのコミュニケーションの様相も追いました。
少し難しめの言葉も使ってしまいましたが、要は
「レゲエに関わる人たちが、どのように他者と影響を与え合いながら、どのようなカルチャーを作っているのか?」
これが本論文で追究したテーマです。
ですので、アーティストや楽曲など、レゲエの純粋な「知識」を求めて本論文を読むと、少し退屈に感じるかもしれません。
それよりも私が大事にしたのは、レゲエに関わる人たちの「あり方」をできるだけ克明に書き記すことでした。
今回、本プロジェクトで書き進めている『ジャマイカを知る65章』でもやりたいことは同じです。
自分と同じくレゲエを愛する人々の生き様が、本当に魅力的だと思っているからです!
次回はここでご説明した論文の骨子のもとで、どのような事例を扱ったか、どんな結論に至ったかを章ごとに追っていきたいと思います!
リターン
3,000円+システム利用料
【活動報告のご共有】
ご支援をくださった皆様に、もれなく
・感謝のメールをお送りいたします。
・現地調査〜脱稿〜出版に至るまでの活動報告を随時共有させていただきます。
※現時点での出版時期は夏以降となりますが、あくまで未定であるためご注意ください。
- 申込数
- 7
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年12月
5,000円+システム利用料
【直筆のお礼メッセージ】
ご支援をくださった皆様に、もれなく
・感謝のメールをお送りいたします。
・現地調査〜脱稿〜出版に至るまでの活動報告を随時共有させていただきます。
・ポストカード等を同封し、御礼メッセージを直筆にて送付させていただきます。
※現時点での出版時期は夏以降となりますが、あくまで未定であるためご注意ください。
- 申込数
- 5
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年12月
3,000円+システム利用料
【活動報告のご共有】
ご支援をくださった皆様に、もれなく
・感謝のメールをお送りいたします。
・現地調査〜脱稿〜出版に至るまでの活動報告を随時共有させていただきます。
※現時点での出版時期は夏以降となりますが、あくまで未定であるためご注意ください。
- 申込数
- 7
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年12月
5,000円+システム利用料
【直筆のお礼メッセージ】
ご支援をくださった皆様に、もれなく
・感謝のメールをお送りいたします。
・現地調査〜脱稿〜出版に至るまでの活動報告を随時共有させていただきます。
・ポストカード等を同封し、御礼メッセージを直筆にて送付させていただきます。
※現時点での出版時期は夏以降となりますが、あくまで未定であるためご注意ください。
- 申込数
- 5
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年12月

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