
支援総額
目標金額 600,000円
- 支援者
- 19人
- 募集終了日
- 2024年1月1日
12/9 活動報告⑥ ~修士論文の内容を解説!Part.2
こんにちは!池田です。
活動報告の第6回となります!
本プロジェクト、12月9日時点で残り23日となりました!
12月2日現在の達成率は、目標金額600,000円に対して26% (158,000円)。
先週に引き続き、数字上ではSTAYという形になりました。
クラウドファンディングでは、開始公開6日目以降から終了5日前までの期間を「中間期間」と呼んでいます。
なかなかご支援の伸びにくい時期が続いており、頭を悩ませている部分がないではありません汗。
ですがそれ以上にこの時期は、この取り組みを多くの方に知っていただくことが大事だと思っています!
ぜひ引き続き、このプロジェクトの存在や自分の発信している内容について、お近くのお友達や関心のありそうな方々に、シェア拡散をいただけるとめちゃくちゃ喜びます!
何卒よろしくお願いいたします!
さて、先週は修士論文の解説第一弾ということで、論文の骨格・論旨の前提となる部分を中心に解説しました。
今回は具体的な事例を引っ張りがら、論文のハイライト部分について触れていきたいと思います!
修士論文の全文は、以下からPDFファイルにてお読みいただけます!
本ページの活動報告で大体の内容は網羅しますが、お時間ある方はぜひチャレンジしてみてください!
修士論文全文:『「バイブス」でつながる「Blackanese」たち〜日本におけるダンスホール・レゲエを巡る身体と言説〜』
第一章「ダンスホール・レゲエの日本における概況」/ 第二章「2000 年代後期〜2010 年代:『ジャマイカ』という必然性は失われたか」
冒頭の2章では、おおよそ1980年代後半から2010年代のはじめ頃まで、日本におけるダンスホール・レゲエの発展と、紆余曲折の歴史について記述しました。
ロックやヒップホップなどと同様に、日本におけるレゲエも「日本語での実践」を行うアーティストの登場からシーンが大きく動き始めます。
Rainkin TaxiやPJ & Cool Runningsといったアーティスト陣がその走りで、BOOGIE MANによる「Pachinco Man」のように、メジャーシーンでの認知も得られるような作品が多く登場し始めます。
90年代末から00年代初めにかけては、Mighty CrownやDacehall Queen Junkoといったサウンドシステム / ダンサーが、ニューヨークやジャマイカといった国・地域で知名度を高め、ジャマイカ系社会にも日本のダンスホールの活発さが認知されるようになります。
さらに、00年代中頃からは、三木道三や湘南乃風など、オリコンチャートで高順位を奪うアーティストも登場し、その動きに連動するように「ジャパレゲ」という呼称も誕生します。
その一方で、日本からジャマイカへの旅行者数の減少や、ジャマイカ独自の語彙やライフスタイルなどを斜めから見てユーモアに繋げるような漫画作品の登場など、良く言えば「ジャマイカからの独り立ち」、悪く言えば「ジャマイカ離れ」とでも言えるような現象も多数発生します。
しかしそんな中でも、メガイベントと化していた「横浜レゲエ祭」を、あえて規模を縮小させることで「ダンスホール・レゲエのイベント」としてのカラーを守ろうとしたMighty Crownの事例のように、「ジャマイカらしさ・レゲエらしさ」を守ろうとする動きも見られます。
第三章「身体と言説が交わる場としての『ダンス』の実態」
レゲエでは、クラブやバーなどで開かれる音楽イベントのことを「ダンス」と呼びます。
あえて曲を流す方法をレコードに絞って曲を楽しむ、ダンサーが活躍できる選曲を中心に行う、サウンド・システムや歌い手同士のバトル(”クラッシュ”)を開くなど、「ダンス」によってその性格や参加層は様々です。
この章では、「ダンス」で見られるパフォーマーやオーディエンスの身体の動きや、発する言葉に込められた「言説」を追いながら、「ダンス」に関わる人たちが何を表現したいのか、という点を追いました。
前回も少し触れた通り、レゲエは独自のスラングや約束事、曲への反応の仕方が非常に多いジャンル。
「ダンス」の中では、流される楽曲を媒介にして、参加する人たちの間で独特な掛け合いが繰り広げられます。
・手を銃のような形にして「Pow! Pow!」と声を上げる
・みんなでライターの火やスマホのライトを点灯させる
・テーブルや壁を叩いたり、ホイッスルやブブゼラを鳴らして曲を盛り上げる
・性行為を模写したようなダンスを行う
など、最高に盛り上がる現場では、こういったリアクションがフロアのそこかしこで同時進行で繰り広げられ、まさにカオス。
盛り上げ用として持ち歩くこともありました。
こういった行為を通じて見られるのは、参加者同士が仲間意識を強めたり、自分自身で「生きていること」や「命」を自覚するよう促される場面です。
例えば、楽曲にスピーチを乗せてオーディエンスを煽る”MC”が「生きてる奴は手を上げろ!」と煽ったり、ライターの火を「魂」になぞらえたりすることがあります。
フロアにいる人々は、上記のようないわば「やりたい放題」の身体反応を見せる一方で、一定の約束事やファンであれば共感を招くような言説のもとで、協調的に一体感のある「現場」を作り上げています。
京都市立芸術大学の山田陽一・名誉教授は、こういった場所の様相を「響きのきずな」という言い方で表現しています。
レゲエというカオスと秩序が同居する音楽現場を表現するのに、これ以上ないフレーズだと感じます。
第四章 地方出身のダンサーとサウンド・システムの活動
この章は題名の通り、沖縄と熊本という地方からレゲエを発信するパフォーマーのライフストーリーと、彼らが目指す「生き様」を追いました。
まず最初に取り上げたのは、沖縄出身のレゲエダンサー「I-VAN(アイヴァン)」。
彼の半生を収めた映画「ジャマイカ日記〜ウソみたいなホントの話」という作品を軸に、彼のレゲエやジャマイカの人々との向き合い方を記述しました。
もうひと組は、熊本出身のサウンド・システム「SPECIAL LINK」。
こちらについてはメンバーに直接インタビューを行い、レゲエを始めたきっかけからレギュラーイベントの主催、初めてのジャマイカ渡航やそこでの活動、初の大阪でのパフォーマンスまでを追いました。
インタビューを行ったのは、GREEDとMAXという二人のメンバーで、特にGREEDは私の小学生からの幼馴染でもあります。
I-VANとSPECIAL LINK。彼らに共通しているのは、自分たちを「BLACKANESE(ブラッカニーズ)」と表現していることです。
「黒人の血の通った日本人」「黒人と日本人、両方の心を持つもの」など説明の仕方は様々ですが、こういった自己イメージの規定の仕方は、パフォーマーとしてのブランディング以上に、「ジャマイカ人」「日本人」が垣根を超えて共に活動していく、あるいは「日本人がレゲエを実践していく」ための根拠づけとなっていました。
彼らはこのように自分自身を表現しながら、ジャマイカで得られた「バイブス」を日本に持ち帰り、第三章で記述した様々な身体の動きや言説を通じ、現場で出会う人々に共有しているのです。
以上が、内容を簡潔に濃縮・凝縮した論文のハイライトとなります。
できるだけ少ない文字数で表現したかったのですが、例によって3000字を超えてしまいました。ごめんなさい。。。
もっと細部まで掘り下げて見たい方は、ぜひリンクで共有した全文を読んでみてください。
今読むと掘り下げが足りない点、表現が拙い点などたくさんありますが、「現場」で音楽を楽しむ方々にとっては、ジャンルを問わずお楽しみいただける文章かなと思っています。
特に本プロジェクトで執筆予定の「第65章 世界へ波及するポピュラー音楽文化:日本独自の祭典、アーティストの活躍」は自分にとってメインイベントです!
この内容をさらに凝縮した上で、ジャマイカ渡航が叶えばさらに充実した内容にできると思っています!
募集期間も残り一ヶ月を切りましたが、これからが勝負だと思っています。
ぜひ、応援していただけると嬉しいです!今後ともよろしくお願いいたします!
リターン
3,000円+システム利用料
【活動報告のご共有】
ご支援をくださった皆様に、もれなく
・感謝のメールをお送りいたします。
・現地調査〜脱稿〜出版に至るまでの活動報告を随時共有させていただきます。
※現時点での出版時期は夏以降となりますが、あくまで未定であるためご注意ください。
- 申込数
- 7
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年12月
5,000円+システム利用料
【直筆のお礼メッセージ】
ご支援をくださった皆様に、もれなく
・感謝のメールをお送りいたします。
・現地調査〜脱稿〜出版に至るまでの活動報告を随時共有させていただきます。
・ポストカード等を同封し、御礼メッセージを直筆にて送付させていただきます。
※現時点での出版時期は夏以降となりますが、あくまで未定であるためご注意ください。
- 申込数
- 5
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年12月
3,000円+システム利用料
【活動報告のご共有】
ご支援をくださった皆様に、もれなく
・感謝のメールをお送りいたします。
・現地調査〜脱稿〜出版に至るまでの活動報告を随時共有させていただきます。
※現時点での出版時期は夏以降となりますが、あくまで未定であるためご注意ください。
- 申込数
- 7
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年12月
5,000円+システム利用料
【直筆のお礼メッセージ】
ご支援をくださった皆様に、もれなく
・感謝のメールをお送りいたします。
・現地調査〜脱稿〜出版に至るまでの活動報告を随時共有させていただきます。
・ポストカード等を同封し、御礼メッセージを直筆にて送付させていただきます。
※現時点での出版時期は夏以降となりますが、あくまで未定であるためご注意ください。
- 申込数
- 5
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年12月

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