公演実行委員長からのごあいさつ

実行委員長を務めさせていただいている黒沼久志と申します。

私は小学校を振り出しに、多くは特別支援学校（病弱、肢体不自由、知的障害、聴覚障害）の教員をしておりました。現在は山形大学大学院教育実践研究科で教員をしております。

これまでたくさんの子どもたちやその家族と関わらせていただく中で、実にいろいろなことを学んできました。今回、交流創出グループarkのみなさんと出会い、「世代も、各々の環境も、障がいの有無も超えて共に交流できる場を創り、楽しもう」という考えや行動力に共感し、一緒に人形劇の公演開催に取り組むことにいたしました。この活動を通して人との交流の大切さを実感しております。

ろう者と聴者が共につくる人形劇団「デフ・パペットシアター・ひとみ」との出会いは、私が酒田聾学校に勤めていたときの「稲むらの火」という作品の公演でした。手話を知らない人も知っている人も、子どもも大人も一緒に楽しみ、感動したことを今でもはっきりと覚えております。ですから今回、この公演に関われることを光栄に思っております。

今回の公演も、聞こえない人も聞こえる人も、子どもも大人も、多種多様な方々が一緒に楽しめるものと確信しております。みんなが同じ場所同じ気持ちになれる（共感できる）機会を山形で作りたいと考えております。多くの方々のご支援をお願い申し上げます。