【最終週のお願い2】大いなる可能性が花開くのを見届けて欲しい

　NGOによるNGOのための「アーユス賞」。その中でも「NGO新人賞」は、手前味噌になりますが、大きな希望を持ってNGO活動を志し、歩み始めた方々にとって「希望の光」となりうる賞であると思います。

　NGOでの活動は、華々しい場面で彩られることはほとんどなく、多くは地味な作業の連続で、日々コツコツと仕事を積み重ねていく裏方的な役割を担う人たちが大半です。NGOに光が当たることはあっても、その活動を支える人たちに光が当たることは滅多にありません。そのため、NGOスタッフとして活動し続けることは並大抵なことでなく、中には、NGOの中で自分が求められている役割や居場所を見失い、志半ばで去っていく人も残念ながら少なくありません。

　そういう厳しい環境の中でNGO活動を担っていこうと頑張っている人たちのことをぜひ知ってもらいたい、ぜひ応援していただきたい、少しでもNGOのスタッフになったことに誇りを持てるような機会をつくりたい。そういう思いで、この「NGO新人賞」は生まれました。

　ぜひとも多くの方に、これからのNGOを引っ張っていくと期待される新人スタッフを応援いただき、彼ら彼女らが持つ大いなる可能性が花開くのを見届けていただければと思います。

アーユス仏教国際協力ネットワークスタッフ　井上　団