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地元素材を活用したシュトーレンを全国に届けて、柳川を元気にしたい!

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支援総額

193,000

目標金額 1,500,000円

支援者
19人
募集終了日
2023年5月31日

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プロジェクト本文

 

今年110周年を迎える老舗洋菓子店
Cake no Kato

 

はじめまして!

ケーキのカトウは、1913年創業、今年で110周年を迎える洋菓子店です。現在3代目が経営しており、夫婦2人体制で、洋菓子・ジェラート・ショコラを製造しています。先代の頃から、ケーキを作る材料を、自家製で加工しているのが特徴です。あと、変わったデコレーションケーキも引き受けています。

 

 

 

当店と「シュトーレン」の関わりについて

 

まず簡単に、当店と今回のプロジェクトのリターン品である「シュトーレン」の関わりについてお話いたします。3代目の私が初めて洋菓子の修行をしたのは、東京・吉祥寺にあった「スイス・ドイツ菓子ゴッツエ」というドイツ菓子のお店で、この店主こそ、日本にシュトーレンを初めて持ち込んだマイスター 故・ウォルフガング・ポール・ゴッツエ氏です。


修行時代の私は、社会人1年目だったこともあり、菓子業界のことがよく分からず、怒られてばかりでした。その当時も今も、洋菓子といえばフランス菓子の方が日本では主流ですが、ゴッツエでは使う材料やケーキの名称はもちろんドイツ語がメインで「ローマジパン?何?」「ケーゼ?何?」「トルテ?シュニッテン?」など、用語を覚えるだけで一苦労でした。そして少しずつですが、ドイツ菓子とフランス菓子の違いなどに気付いていきました。ここでのメインはやはり「シュトーレン」です。多くの著名人も顧客にあり、また全国から注文が入っていました。

 

「シュトーレン」というお菓子は、簡単に説明するとドイツにおけるクリスマスケーキです。ただ、クリスマス時期以外でも「ケシの実」をつかった「モーン・シュトーレン」などがあります。クリスマスに使うシュトーレンは「ヴァイナハテン・シュトーレン」と呼ばれます。ヴァイナハテンとはドイツ語でクリスマスを意味します。形状が独特で、モコモコしています。これはキリストをおくるみで包んだ様子を表現していると言われています。このおくるみ状態を表現するのには「型」を使用するやり方と、型を使用せず「手ごね」でするやり方があります。当店は発送するのに適している「型」を使用してます。

 


マイスター・ゴッツエ氏との縁で、先代である父はスイスからある機材を個人輸入しました。それが、今や日本でもレアな「石の3本ローラー」です。このローラーでアーモンドを加工し「ローマジパン」をはじめ「アーモンドプラリネ」「ジャンドゥヤ」など、一般的にも業界的にもマニアックな材料を自家製しています。こうした「アーモンド粒→プラリネ」のように「原材料→加工した材料」という変化をしたものは「副素材」と呼ばれ、材料問屋さんに流通しています。つまり「ローマジパン」も「プラリネ」なども、材料問屋さんから仕入れることが可能です。

 

 先代がスイスから個人輸入した、石の3本ローラー。
中古で購入してますが、いまも現役!ローマジパン製作には欠かせません!


しかし、ケーキのカトウでは「副素材」を昔から自家製しており、例えばレモンの果汁をしぼったらその皮を冷凍して保管し、ある程度の量が溜ったら糖液で煮込んでレモンピールを作り、そこから焼き菓子等をつくります。焼き菓子の完成品をみてもパッと「ここが自家製副素材だね!」とは判別できませんが「実は中でちゃんと仕事してます!」という感じです。この自家製副素材への取り組みに力を注ぐことが、「ゴッツエ」と「ケーキのカトウ」の共通項であり、これこそ「ケーキのカトウの仕事の『コア』である」と確信しています。


コロナ禍よりも数年前の事ですが、2016年6月にスタッフが全員一斉に辞めて、夫婦2人だけで2店舗(2016年当時。現在は1店舗)を運営するという状況に陥りました。そんな状況でも「ケーキのカトウの『コアの仕事(=自家製副素材への取り組み)』は絶対に捨てない!」と決めて再建に乗り出しました。

 

しかしその反動もあります。作り手が私1人のうえ副素材作りに手間がかかるため「品数が少ない」という弱点が顕著であり、その点を多くのお客様にご指摘いただきました。この問題には随分悩まされましたが、自家製副素材を最大限に活かして作られる当店の「シュトーレン」が次第に評価されていき(2019年シュトーレンコンテスト決勝ステージ進出)、また地元素材を多く使うことから、今回のプロジェクトのリターン品に最適であると判断いたしました。

 

マイスター・ゴッツエ氏の下での修行を通して気付いたことがあります。それは、時間が経つほどに熟成して美味しくなるドイツ菓子は、フランス菓子とは全く異なる不思議な存在であるということ。これが「地味に美味しく、シンプルで深い味」という私の製作コンセプトへと繋がります。

 

こうした自家製副素材への取り組みなどは、効率的な仕事を是とする現代とは真逆の仕事です。ケーキのカトウのシュトーレンはすぐには出来上がりません。手仕事でゆっくりゆっくり時間をかけて用意されたパーツが、さらに生地の中でゆっくり調和されて完成します。個性を際立たせて集まった材料が、複雑ながらもまとまりあい、美しい味へと変化する様はオーケストラの演奏さながらです。この機会に、どうぞお試しください。

 

 

 

プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

ケーキのカトウでは多くの地元素材規格外果物を自社加工でアップサイクルしてシュトーレンを製造しています。

 

4年前は年間50本の製造でも余っていましたが、2019年開催のシュトーレンコンテストにおいて、超一流ホテルのパティスリーやブーランジェリー(パン部門)に紛れて、決勝進出できたこともあり、年々製造数が増加し、昨年は年間250本ほど製造、予約段階で完売しました。

 

今やっと人目を気にせず外出できるような状況ですが、ここ数年のコロナ禍を経て、観光産業をはじめとした地元の柳川市は経済的に疲弊しているように感じます。そんな地元の方々が私たちのお客様なので、ケーキのカトウも大打撃を受けました。特に昨年令和4年に入ってから急激に落ち込み月によってまばらですが20~40%の売上減少をしています。

 

しかし、この厳しいコロナ禍の中、今回のリターン品である「シュトーレン」だけが、逆境を跳ね返すように売上を伸ばしていきました。この「シュトーレン」には、ケーキのカトウの「自家製副素材をつくる」という信念と、柳川で採れる地産の材料が多数詰まっています。

 

そこで今回、このシュトーレンを通してお店の経営を立て直しながら、地元の生産者を応援し、フードロス削減にも貢献し、地域を元気にしたい!という思いでプロジェクトを立ち上げました。

 

 

 

私たちが地元素材や規格外果物を材料とする理由

 

まずブドウに関してです。

7年前に柳川市役所から、柳川産のブドウでジェラートを作ってほしいというご依頼がありました。柳川のブドウ生産は生産者さんが減少傾向なので、絶滅させないように市が観光農園プロジェクト(現在は一般社団法人として運営中)を立ち上げたところなので、そこにまずはジェラート製作で関わりました。

 

その後、大量の規格外ブドウが発生している現実を目の当たりにして、もっとブドウの使用量が多い用途はないか?と考えて、シュトーレンで使うラムレーズンの代用として使えるのではないかと考え、トライしました。ただし大きな問題がありました。種があること、そして生ブドウなので水分を殆どなくすこと。

 

試行錯誤の末に、素早く種をとる方法を見つけ、オーブンの熱調整しながら8〜9時間くらいでセミドライ状態にできることを見つけました。なので、8月に入りブドウの時期が来たら、ひたすら種取り。そして通常仕事が終わった夜間から朝方にかけてブドウの乾燥をしています。昨年は145kgの規格外ブドウを2人で種取りしました。

 

また、2021年では、福岡県の非常事態宣言下ということもあり、8月に予定してあった観光ブドウ農園が殆ど活動できず、ブドウ狩りができない状態でした。生産数を少し控えていたそうですが、それでもブドウ狩り用の収穫されない正規品のブドウが大量に発生しました。そのためこの年は、正規品を多く購入して、シュトーレンの材料にしています。

 

写真に写っている分で、およそ30kg。すべて規格外。
粒の大きさや色つきの不揃い、収穫前に雨で皮が破損などが規格外の理由。
 
↑ 種を取って、オーブンで乾燥する直前の様子。
この状態のものを6〜7セット、一斉にオーブンにかける。
 
乾燥直後のブドウ。水分がなくなり、およそ6分の1の質量になる。

 


ブドウ以外では、40年以上前から先代がオレンジの皮やレモンの皮を加工していました。果肉、果汁はケーキやアイスに使い、余った皮を熱消毒したのち、砂糖液に数日漬けこんで、オレンジピールやレモンピールを作り、これを焼き菓子等の材料や、チョコレートをかけてオランジェットを作ったりして再活用しています。最近ではフードロス削減という言い方をしますが、40年前の当時からこのような循環する仕事の大切さを見て育ちました。

 

また、加工する技術も同時に習得してきました。なので、規格外品を活用する事にはさほど抵抗なく、再活用できる道筋が立てられました。SDGsが話題となる中で、今まで注目されてこなかった、こうした食材の再生プロセスに関心を持つ方が多くなることは、とても大切な事だと考えています。

 

オレンジの皮を煮込んだピール
レモンの皮で作るレモンピール。砂糖液で煮込み終わった後。
砂糖液も数回使い回すので、レモン皮がすこし褐色がかっている。

 

 地元の山川みかん(温州みかん)。
粒の不揃いということで規格外品扱いになった「温州みかん」これを甘露煮状にしているところです。

 

 

プロジェクトの内容

 

ここ数年で、弊社が長年取り組んできた『自家製副素材への取り組み』が、シュトーレンという製品を通じて、味としても評価されてきていることを実感しています。

 

今回のクラウドファンディングにより、この取り組みをより広範囲にアピールし、コロナ禍を経て大きなダメージを受けた店舗運営を立て直し、同時に地元の素材を多く使う事で生産者を助け、地域を元気にしてきたいと考えています。

 

そして多くの方にシュトーレンを味わっていただくことで、地元である柳川への関心を持っていただく機会に繋がると信じています。

 

【かかる費用の総額】

今回のプロジェクトで200本の製造を想定しています。以下その前提での見積りです。

  • リターン用シュトーレン製造、および1年熟成シュトーレン製造用の材料費として約40万円。
  • 送料および梱包(箱代)にかかる費用、約31万円。※送料は福岡〜東京間で想定しています。
  • クラウドファンディング手数料約25万円。
  • 店舗運営費用54万円

合計150万円

 

【今後のスケジュール】

令和5年

7月:オレンジやレモン等の柑橘類の皮でピール作り。

8月:上旬ブドウの収穫開始。シュトーレン材料用の規格外ブドウの種取り&セミドライ化を開始。下旬8月を目処に「種取り体験」リターン開催。

9月:ローマジパン製造。「ドイツ式ローマジパン作り体験」(9月9日予定)リターン開催。材料用ブドウ種取り&セミドライ化も続行中。また一部揃ったパーツで、シュトーレン製作開始。今年は例年の3倍量(600本)製造予定なので例年より早く製造に取り掛かる。
10、11月:シュトーレン製造。
11月下旬:リターン品のシュトーレンを発送。プロジェクト完了。

 

 

プロジェクトにかける思い

 

コロナ禍を経た事により、当店だけではなく、観光産業を中心に街全体が大きな経済的ダメージを負っていると考えています。今回のプロジェクトが目標達成したとしても、全ての分野を救済できるわけではありません。

 

ですが、弊社のシュトーレンをきっかけに、すこしでも多くの方に柳川という街に関心をもっていただきたいです。それがいつか観光だったり、柳川の物産展に足を運んでいただいたり、そうすることで、少しづつ、地域が元気になっていけると信じています。

 

 

地域の生産者の方たちとは、少しづつ関わりが増えていると思います。なので、今回のリターン品で用意した「ブドウ種取り体験」や「ドイツ式ローマジパン作り体験」など、地元の方が私たちのノウハウを体験できる場を増やしたいと思っています。

 

そこでの狙いは、体験を通して、製品が出来上がる前にこれだけの前準備が必要なんだ!とか、食を取り巻く環境がどうなっているのか?などにもっと目を向けて、家庭レベルでフードロス削減に取り組める事を覚えたり、生産地としての柳川をもっとポジティブに捉えられたり、将来の生産者の担い手が、明るい未来を目指していけるようにすること、などを実現できたらいいと考えています。

 

 

私が人前で話すと「話が長い」と注意されますが、文章を書いてもやはり長かったです笑。ここまで読んでいただきありがとうございます。


このシュトーレンを手にすること、それはつまり『私たちが行っている地域生産物の活用(地産地消)や、規格外品の活用(フードロス削減)に対して、間接的なご協力いただいているという意味になります。


どうぞ、このプロジェクトへのご支援をよろしくお願いいたします。

 

プロジェクト実行責任者:
加藤幸平(有限会社ケーキのカトウ)
プロジェクト実施完了日:
2023年11月30日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

有限会社ケーキのカトウが、資金調達後にリターン分の材料を購入・製造し、発送します。目標金額150万円は、以下の用途に使用します。また、これらの経費はリターン品200本を製作することを想定しての算出となります。 ①シュトーレンの材料費約40万円(この材料費には今回のリターンには入っていない長期熟成のシュトーレン「1年熟成シュトーレン」を製造するための材料購入費も含めています。)。 ②送料と梱包(箱代等)にかかる諸経費約31万円。 ③READYFORへ支払う税込手数料約25万円。 ④残りを店舗運営費とします。

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プロフィール

今年で創業110年をむかえる洋菓子店の3代目です。 コロナ前から、何度も襲い掛かる店舗継続のピンチを、ギリギリでかわして乗り切ってます。このクラウドファンディングを成功させて、自分達のためにも、地域のためにも、元気になるぞ!

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3,000+システム利用料


リターン無し。ケーキのカトウへの応援! 3,000円

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感謝のメールをお送りします。

申込数
0
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年7月

5,000+システム利用料


規格外ブドウの種取り体験。シュトーレンの材料をシェフと一緒に作ってみませんか?夏休み中の小学生のお子様も参加可能です。

規格外ブドウの種取り体験。シュトーレンの材料をシェフと一緒に作ってみませんか?夏休み中の小学生のお子様も参加可能です。

規格外ブドウの種取り作業を体験するプログラムです。規格外品をお菓子の材料へとアップサイクルする過程を体験できます。
開催時期は2023年の8月下旬で開催場所は参加人数しだいで変更しますので、参加人数が確定次第、ご連絡いたします。
ここで準備された種取りブドウを、リターン用シュトーレンの製造に使っていきます。
体験に必要な道具は貸し出しますので、エプロンのみ持参していただきます。また、夏休み期間中に行いますので、お子様の自由研究の課題にもできます。小学生のお子様と同伴の場合は、保護者1名+小学生2名までを、このリターンとします。ナイフを使いますので、小学生のみの参加は受付できません。

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在庫数
10
発送完了予定月
2023年8月

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リターン無し。ケーキのカトウへの応援! 3,000円

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制限なし
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2023年7月

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規格外ブドウの種取り体験。シュトーレンの材料をシェフと一緒に作ってみませんか?夏休み中の小学生のお子様も参加可能です。

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規格外ブドウの種取り作業を体験するプログラムです。規格外品をお菓子の材料へとアップサイクルする過程を体験できます。
開催時期は2023年の8月下旬で開催場所は参加人数しだいで変更しますので、参加人数が確定次第、ご連絡いたします。
ここで準備された種取りブドウを、リターン用シュトーレンの製造に使っていきます。
体験に必要な道具は貸し出しますので、エプロンのみ持参していただきます。また、夏休み期間中に行いますので、お子様の自由研究の課題にもできます。小学生のお子様と同伴の場合は、保護者1名+小学生2名までを、このリターンとします。ナイフを使いますので、小学生のみの参加は受付できません。

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0
在庫数
10
発送完了予定月
2023年8月
1 ~ 1/ 12

プロフィール

今年で創業110年をむかえる洋菓子店の3代目です。 コロナ前から、何度も襲い掛かる店舗継続のピンチを、ギリギリでかわして乗り切ってます。このクラウドファンディングを成功させて、自分達のためにも、地域のためにも、元気になるぞ!

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