
支援総額
目標金額 3,560,000円
- 支援者
- 202人
- 募集終了日
- 2023年8月30日
カンボジア自転車プロジェクトのスタート秘話
おはようございます!!カンボジア自転車プロジェクトの安田です。今日は7月23日。クラウドファンディングがスタートして7日目となりました。
これまで37人(+6人)の方から合わせて592,000円(+81,000円)のご支援をいただき、達成率は16.6%はとなりました。支援くださいました皆さんありがとうございます!!
※()の数字は前回の新着情報投稿時からの増加分です
今日はカンボジア自転車プロジェクトを始めたきっかけについて書きたいと思います。
それはどうしようもない環境のもと勉強をがんばる一人の女の子との出会いでした。
2015年11月、私ははじめてカンボジアを訪れ、コンポンチュナン州の農村エリアの学校や貧困家庭を訪問していました。それは奨学金で支援している子に会いに行くためなんですが、現地の事務局(EDFカンボジア)がそれだけだともったいないから学校や他の家庭も訪問しようと調整してくれたのです。いわゆるスタディツアーというものです。

この子です。真ん中が安田。その横がEDFカンボジアの事務局長のチャンディさん。チャンディさんがカンボジア語(クメール語)と英語の通訳をしてくれました。
この子はお父さんと二人ぐらし。お母さんはいません。

学校から帰ったらすぐに籐の網カゴを2つ作るそうです。この写真の右下の方に写っています。それが1つ1ドルで売れます。だから1日2ドルの収入。これがこの子の家庭のすべての収入です。
「お父さんは仕事してないの?」
そんな声が聞こえてきそうです。これまで訪問した家庭は少なくとも両親のどちらかが健在で苦しいながらも農業で収穫があり、それをお金に換えることもできました。でもこちらの家庭は状況が違いました。

安田と子供の間、奥の方に写っている男性がお父さんです。(ちなみに後ろの女性はご近所さん)お父さんは重い病気をかかえており、身動きがとれませんし仕事もできません。だからこの子の2ドルの収入がすべて。
「1日2ドル??それで全部??」
そうなんです。それってカンボジアの物価だったらどれぐらいなんでしょう。安田独断のまったくあてにならない比較で恐縮ですが、カンボジアの屋台で朝食を食べると1ドルぐらい。日本では吉野家さんで一番安い朝食メニューの納豆定食が約399円(税込:2023年7月調べ)。これが2食分と考えると・・・カンボジアでは2ドルが800円ぐらいに相当します。他には・・・コンビニで缶ビールを1本買うと0.65ドル。3本買うと2ドルになります。日本のコンビニでは缶ビール1本210円ぐらいで売られていますから3本だと630円ぐらい。
※食べるのとビールが大好きな安田の偏った例ですみません。
だから1日630円~800円ぐらいの収入で過ごしているということになります。
この子は看護師さんになることを夢見て中学を卒業したら高校に進学したいと思っています。そして「お父さんは私が守る」と決意しています。
「だったら、がんばって勉強しないとね!!」
そう伝えました。でもチャンディさんが苦い顔をしていました。話はそう単純なものではないようです。
「看護師さんになるためには高校、さらに大学に進まなければならない。そのためのお金のこともそうだけれど高校、大学はこの近くには無いのでこの子は家を離れなければならない。しかしお父さんの面倒を見てくれる人はいない。だから将来、この子は自分の夢をあきらめお父さんの面倒を見ながら、それでも仕事を選び就くことになるでしょう。」
この最後の「夢をあきらめるときがくる」ことに衝撃をうけ、私は胸が詰まってしまいました。
「自分はなんてバカなんだ」という自省。
このような状況にある子供たちは他にもたくさんいるのでしょう。これまで訪れた学校にもいたかもしれません。
「将来何になりたい?」とバカみたいに質問を繰り返し、手を挙げてくれた子供だけに目を向け会話を楽しんでいました。
でも手を挙げられない子供たちの気持ちを考えることはありませんでした。
「夢なんかより、今日の食べ物がほしい」
そんな子供たちもたくさんいたはずなんです。
何かとても残酷なことをしてきたように思いました。そしてそれを偽善と呼ぶのではないか。
そして「自分はなんて無力なんだ」とも思いました。
私は経営コンサルタント。コンサルタントと言えば困っている人に解決策を提供する仕事です。目の前の小さな中学生を見て、私はこの子が喜ぶような素敵な提案をすることができませんでした。
何も思い浮かばず、何も気の利いたことを言えず、私は結局「勉強がんばりなよ!」と言うしかないのでした。

そしてお礼のお米とプレゼントを渡してこの場を離れました。今回は小さな小さな支援しかできませんでした。それでも近くには良い先生がいて、EDFカンボジアのサポートもあります。私は自省しつつも、それでもやはり「いつか看護師になれたらいいね!この子の夢が叶いますように!」と心の中で願ってしまうのでした。
この子に対して何にもしてあげられなかった安田は悶々とした頭のまま次の家庭訪問に向かいます。

これが次の子の家です。
「これが家だって!?こんなところに中学校とかあるの?」
少し考えてみてください。日本の地方農村部と同じです。そう、子どもたちの多くは自転車通学です。裕福な家庭の子は車で送り迎えをしてもらっている子もいます。
自転車は新品だと1万円以上。中古でも6千円程度するそうで、日本の相場とそう変わりません。およそ50ドル。冒頭の彼女の25日分の稼ぎです。食べるのもままならない状況で自転車は夢のまた夢なのです。上の2枚目の写真にはボロボロの自転車が写っています。サドルは壊れ、多くの部品が欠落。ブレーキは後輪だけで前かごもありません。それでも、これで自転車に通える。もし自転車がなくなったら通学に時間がかかりすぎて、カゴを編むこともできず収入が途絶える。それを回避するには学校をあきらめるしかありません。そして彼女は自分のおかれた環境を変える大きな手段である「教育」を得る機会を失うのです。
EDFカンボジアにも自転車を提供する支援プログラムがあります。でも奨学金支援に対して自転車支援はそう多く集まっていないとのことでした。
私はちょっと自転車に関して考えてみたいと感じました。そう、自転車プロジェクトの種が頭のなかに生まれた瞬間でした。
そして帰国後、プロジェクトの構想をいろいろ揉んで、企画書を書き、改善を繰り返して、そして形になったのが「カンボジア自転車プロジェクト」なのでした。2016年に第1回目が行われ、2023年の今年は8回目(READYFORさんは2017年からお世話になっていますので今年が第7弾)となります。プロジェクトの開催の様子はまた別の機会にご紹介したいと思います。
引き続きご支援よろしくお願いいたします!!
今日はカンボジア自転車プロジェクトがはじまったきっかけの話。最後まで読んでいただいてありがとうございました!!
みなさんのご協力・ご支援お待ちしております!
リターン
6,000円+システム利用料

現地の様子をお写真でお伝えします!
・お礼のお手紙
・現地の様子を写した写真
・支援した子どもと自転車の写真
(2名様のご支援で自転車1台を子どもたちに届けます。「あなたの支援した自転車をこの子が乗っている」とわかるように、ギフト写真を用意いたします。)
- 申込数
- 29
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年2月
7,000円+システム利用料

カンボジアのおいしいコーヒーのドリップバッグをお届けします!
・お礼のお手紙
・現地の様子を写した写真
・カンボジア産コーヒードリップバッグ5個
・支援した子どもと自転車の写真
(2名様のご支援で自転車1台を子どもたちに届けます。「あなたの支援した自転車をこの子が乗っている」とわかるように、ギフト写真を用意いたします。)
- 申込数
- 43
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年2月
6,000円+システム利用料

現地の様子をお写真でお伝えします!
・お礼のお手紙
・現地の様子を写した写真
・支援した子どもと自転車の写真
(2名様のご支援で自転車1台を子どもたちに届けます。「あなたの支援した自転車をこの子が乗っている」とわかるように、ギフト写真を用意いたします。)
- 申込数
- 29
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年2月
7,000円+システム利用料

カンボジアのおいしいコーヒーのドリップバッグをお届けします!
・お礼のお手紙
・現地の様子を写した写真
・カンボジア産コーヒードリップバッグ5個
・支援した子どもと自転車の写真
(2名様のご支援で自転車1台を子どもたちに届けます。「あなたの支援した自転車をこの子が乗っている」とわかるように、ギフト写真を用意いたします。)
- 申込数
- 43
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年2月

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