ウクライナ支援|危機の長期化で困窮する女性や子どもたちに支援を
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寄付総額

1,275,000

目標金額 1,000,000円

寄付者
72人
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2023年8月21日

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2025年02月25日 19:00

「悲しんでいる時間はない」—人道支援の仕事がウクライナで家を失った人々を救う

「暗い時こそ、明るい人がよく見えるものです。」

そう語るのはヴァレリアです。彼女が家族とともにルハンシク州から逃れた際、多くの人々に助けられた経験を話してくれました。現在、ヴァレリアはCAREの一員として働いており、こう言います。


「今、自分の国のためにできる最善のことは、ここに留まり、人々を支援することです」
「できる限りウクライナに留まり、自分にできる精一杯の方法で、人々を支え、助け続けます」

 

CAREウクライナのチームでは、10%以上の職員が自宅を失ったり、強制的に自宅を離れざるを得なかったりしています。

 

マリウポリ、スロビャンスク、シチャスチャ、ルハンシク、ホルリウカ、ヘルソン――これらの都市は、彼らにとって故郷でした。
彼らの仕事は常に危険と隣り合わせですが、それでもなお、人々を助けるためにこの道を選んだのです。

 

2024年だけでも、ウクライナでは3人の人道支援従事者が命を落とし、21人が負傷しました。
INSO(国際NGO安全機構)の報告によると、人道支援従事者が標的となった事件はウクライナ国内で131件発生しています。


これは砲撃、誘拐、人道支援物資の意図的な破壊など、さまざまな形で行われています。

このレポートでは、CAREの職員たちが自らの経験を語り、人道支援の現場で燃え尽きないための工夫や、他者のために働くことの意義を共有しています。

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人道支援の世界へ飛び込むということ

「命以外のほとんどすべてを失ったとき、人の命こそが最も尊い価値なのだと、痛感します」
そう語るのは、CAREウクライナのシェルター&WASHアドバイザーであるアルテムです。

 

彼は生まれも育ちもマリウポリ。長年、ウクライナ最大級の製鉄所「アゾフスタリ」でエンジニアとして働いていました。しかし、戦況が悪化し、マリウポリの状況が深刻になったと悟ったとき、彼はドニプロへと避難しました。

 

「マリウポリでは、あまりにも多くの苦しみを目の当たりにし、ただ傍観することはできませんでした。だから、ドニプロに着いたその日から、すぐにボランティア活動を始めました。それが、人道支援の仕事をより深く理解するきっかけになり、もっと本格的に関わりたいと思うようになったのです」とアルテムは振り返ります。


ヴァレリアもまた、人道支援の成果を目の当たりにし、強い影響を受けた一人です。
「2016年、初めて人道支援の活動成果を見たとき、本当に感動しました。」

 

彼女は、シチャスチャの街、そしてスロビャンスクの街で同じ光景を見ました。

「完全に破壊され、瓦礫と化していた街が、人道支援の力で再建されていく様子を見たのです。それは、ただの支援ではなく、目に見えて、肌で感じられるほど大きな変化でした。人々は何もない状態から花を植え、建物を建て直し、橋を再び架ける。これはただの再建ではなく、まるで奇跡のように思えました。」

 

セリイは、元銀行員でした。2014年、彼は占領されたホルリウカを離れました。
「助けも支えもなく、苦しんでいる人々をこの目で見ました。しかも、私の友人の多くも同じ状況に陥り、命の危険や生計の問題で故郷を離れざるを得なかったのです。」

 

そんな中、国際機関がウクライナで直接支援を始めると知り、自分の経済の知識を役立てたいと思いました。
「最初の人道支援の仕事は、食糧安全保障と生計支援の専門家としてのポジションでした。」
現在、彼はCAREのキャッシュ・コーディネーターとして働いています。

 

 

ヴラドの選択は、ある意味で直感的なものでした。彼は元航空管制官で、人道支援の仕組みについての知識はほとんどありませんでした。ただ、「人を助けたい」という思いがあり、支援物資の配布活動に参加することを決意しました。

 

「最初は、ボルィースピリからキーウまで通って支援物資を運ぶ仕事をしていました。その後、CAREのチームに参加し、最前線の都市ミコライウへ移りました。」

 

そして、現場に入ることで初めて、自分の役割を見つけたと言います。
「たくさんの志の高い人々を見て、初めて確信しました。『自分にもできることがある。危機の中で、人を支えることができる』と。」

すべてを変えたあの日

「2014年、ルハンシク州で戦闘が始まったとき、私も家族も同僚も、何が起こっているのか理解できずにいました。」
そう語るのはヴァレリアです。

 

「その数か月間、私は毎日朝8時から夕方6時までルハンシクの職場に通い、"これが普通じゃない"とは考えることさえしませんでした。」

 

彼女は幸運でした。砲撃に巻き込まれることなく、最後の列車でルハンシクを離れ、夫とともにシチャスチャへ避難することができました。

 

「駅には何千人もの人が押し寄せていて、恐ろしい光景でした。けれど、その翌日には隣人の車に乗り、再び職場に向かっていました。高速道路を避け、森の中を走りながら……。」

 

後に心理学者から、彼女の脳は危険を認識しないよう情報を遮断していたのだと説明されました。

ルハンシクが占領された後、ヴァレリアが働いていた会社はセベロドネツクへ移転しました。彼女と家族もそこへ移住し、2022年2月24日、上司からの電話で目を覚まします。

 

「戦争が始まった、と。」

 

「まるでデジャヴのようでした。とてもよく覚えています。私の息子は電話越しに泣きながら『ママ、爆撃が聞こえる、撃ってるよ……』と叫んでいました。でも私は、会社の車で書類を地下室に運んでいました。」

 

そのとき、息子はまだ10歳でした。爆発音はどんどん近づいていました。

 

「6日間耐えました。でも、もう100キロ離れるだけでは安全ではないと悟り、私は1000キロ離れた場所を目指すことにしました。安全で静かな場所を見つけたかったんです。」

 

家族で荷物をまとめ、リヴィウへ向かいました。7日間の旅でした。

 

人道支援の仕事:動機、回復、そして夢

人道支援の仕事には、特別な「人への愛」「献身」が求められます。
そして、それは非常に過酷な仕事でもあります。ウクライナで活動するCAREの職員たちは、誰もが高い使命感を持っています。しかし、絶え間ないストレスや空襲の警報、戦時下での生活が、彼らに大きな影響を与えています。

 

CAREの職員たちは、どのように燃え尽きずに仕事を続けているのでしょうか?

 

「ときどき、完全に疲れ果ててしまうことがあります。画面越しの作業ばかりで、人を助けている実感が薄れることもあります。そんなときは、支援活動が行われている場所へ行き、支援をしている人々に会い、現場で働くパートナーと話をします。そうすると、自分たちの仕事の意味を改めて感じることができるのです。」


そう語るのはカテリーナです。

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ヴァレリアも続けます。
「私は2022年3月から人道支援の仕事をしています。出張に行き、現場で同僚と話すたびに、『自分はとても重要な仕事をしている』という実感が湧くんです。この思いがあるからこそ、私は今も頑張り続けられます。」


「悲しんでいる時間はない。」
ユリヤはそう言い切ります。彼女は、自分の仕事を通じて、子どもたちに良い手本を示せていると信じています。ユリヤは現場に行く機会は少なく、多くの時間をオンライン会議や採用面接に費やしています。しかし、CAREのチームがSNSに投稿する支援活動の成果を見るたび、それが彼女のモチベーションになっていると言います。

 

もちろん、職員たちにはそれぞれの夢があります。

 

それは、故郷に帰ること。
子どもたちが安全な環境で育つこと。
家族と一緒に、自然の中で静かに週末を過ごすこと。

 

しかし、彼らが抱く最も矛盾した夢は、「この仕事が必要でなくなること」 です。

 

「ウクライナで人道支援の仕事が不要になる日を夢見ています。私の国が平和になることを心から願っています。」

アルテムもまた、希望を語ります。

 

「戦争が終われば、新しいページが始まる。人々は、自分自身の新たな人生の歴史を紡ぎ始めることができる。そして、支援プロジェクトも、さらに大きく、長期的に、成功へと進化していくはずです。」

これが、ウクライナで人道支援に携わるCAREの職員たちの現実です。
彼らの言葉を通して、その使命感と希望が伝わることを願っています。

 

 

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