カホフカダム決壊～さらなる脅威となる地雷の浮遊と油の流出

へルソン州のカホフカ水力発電所の爆発から１日が経過した７日、地方行政当局の情報によると、これまでに1852戸が浸水し、1700人が避難していると見られています。

左岸地域はまだ避難できておらず、多くの住民が屋根の上に取り残されており、CAREとパートナー団体は救命支援を続け、20トンの水、ボート、ウォーターポンプを配布しています。

今後20時間の間に、水位がさらに1m上がることが予測されており警戒が必要ですが、さらなる脅威となっているのが、この地域の地雷が水によって運ばれていることです。

カホフカ・ダムのあった地域には地雷がたくさんあり、現在水に浮いていて大きな危険をもたらしています。さらに、この爆発が環境に及ぼす壊滅的な影響を非常に心配しています。

少なくとも150トンの石油がドニプロ川に放出され、さらに300トン以上の漏洩の危険性があります。これにより、8万ヘクタール以上の保護地であるニジニジプロフスキー国立自然公園が消滅する恐れがあります。CARE-Teamsとパートナー団体は迅速に対応していますが、最も弱い立場の人々を助け、人命を救う機器や援助を提供するためには、より多くの資金援助が必要です。

ーCAREウクライナ事務局長　ファブリス・マルティン