『八雲』の絵をテーマ別にご紹介します【背中は語る】episode.04

哀愁とは「なにとはなしに悲しい気持ち」を意味しますが、極端に悲劇的なものを指すという訳ではないです。何らかの強い感情が背景にあって、うまくいかない事情で当惑しているシーンに合う言葉なのでしょうね。

切ない「背中」を見ると、そこにどんなドラマを抱えているのか知りたくなります。

 

 

 

『41番 壬生忠見』この首の歌の意味は、

恋をしてしまったことが、こんなに早く世間に知られてしまった。

誰にも知られない様に自分の心の中でひそかにあの人を思い始めたところだったのに・・・。

 

少し下世話な感覚なら、映画やテレビで共演して少し仲良くなった芸能人が早々とスクープされて戸惑っている感じでしょうか。

 

右の絵の男の人についても、その背中を考えるとこれからどうするんでしょうかね、いろいろ迷っている姿を想像してしまいます。

百人一首『八雲』には哀愁漂う【背中】が多く描かれています。

 

 

 

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