NPO法人へとなった意味～店長猫との別れ～

こんにちは。
NPO法人Cherishの橋本です。

 

今日は、私がなぜこの活動をNPO法人として続ける決意をしたのか。
そして、Cherishという場所を継いだ理由について、お話させてください。

 

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もともとCherishは、保護猫たちの居場所であり、
常連のお客様やにゃんこ屋の生徒たちにとっても、大切な「帰ってこられる場所」でした。

しかし、ある日突然、当時のオーナーが失踪しました。
そのとき、猫たちを守るために立ち上がってくれたのは、前学生店長とこのビルのオーナーさんでした。
当時アルバイトだった前店長が自分がやりたいと言ったことに手を伸ばし
経営を教え、資金が足りないときは2年以上にわたって援助までしてくださっていました。

残念なことに学生店長が退職するという出来事が起こり、Cherishは再び大きな岐路に立たされました。

 

 

「この子たちの居場所は、どうなるんだろう」
「私にできることは、もうないのかな」

そんなふうに思いながらも、
「Cherishが好き」と言ってくれる常連さんや、子どもたちの居場所を守りたいという想いが消えませんでした。

私は経営の経験もない、何もわからない状態。
それでも覚悟を決めて、【ラストチャンスをください】とお願いし
「2年だけ待つ」と言ってくださったことで責任者となったのが3年前のことです。

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それからの2年間は、本当に目まぐるしくて、必死でした。
猫だけでなく、スタッフを守る立場にもなり、その責任の重みを体で知りました。

でもそれ以上に

 

私たちを必要としている猫も人もたくさんいることも知りました。

 

だからこそ私は、“この場所を守り、もっと広げていくため”に、NPO法人になることを決めたのです。
ただ助けるだけではなく、高槻というこの街から、命をつなぐ仕組みを全国に広げたい。
1人の想いでは届かない場所へ、組織として挑んでいくために。

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実は、昨年の9月には「代表理事は橋本さんで」と決まっていました。

そのとき私は、Cherishの看板猫だった店長猫のバンブーにこう話しました。
「私が代表になるんだよ！これからは私がちゃんと守っていくからね」って。

そのわずか2か月後、
バンブーは突然、静かに息を引き取りました。

https://cherish-catcafe.studio.site/news/KmRVQbbs

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もしかしたらこれは、私が都合よく考えているだけかもしれません。
でも私はこう思っています。

「バンブーは、ようやく安心してくれたんじゃないかな」って。

私が本気でCherishを守ろうと決意し、
未来をつくろうとしていることを、きっと見てくれていた。
そして「もう大丈夫だよ」と言って、旅立っていったんじゃないかと。

だからこそ私は、守るだけじゃなく、大きくする。
より多くの命を救える場所にする。
それが、バンブーと交わした約束への“答え”だと思っています。

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Cherishは、猫たちの居場所だけではありません。

 

猫と猫が出会い、人と猫が出会い
そして、人と人がつながり、あたたかい“縁”が生まれていきます。

Cherishは、そんな“いのちの輪”が広がっていく場所。
守りたいのは、命だけじゃなく、この“円（縁）”なんです。

そんな思いを
皆さんと一緒に紡いでいけたら嬉しいです。
より多くの命を未来へつなぐために。