クリニカルアートって？

本日はクリニカルアート（臨床美術）について、お伝えしたいと思います！

全てを私の言葉ではなかなかお伝えできませんが、少しでも知っていただけると幸いです^ ^

私自身もクリニカルアートと出会ったのは４年前。その言葉を聞いてまず初めに思ったのは、クリニカルアート？病院でするアートだろうか？という感じでした。ですが作品を見てびっくり！まさしく「みんな違ってみんないい！」という作品ばかりでした。トップページのリンゴの絵、それを感じていただけるのではないでしょうか。

 

クリニカルアートは一言で伝えると「診断しないアートセラピー」です。

アートセラピーと聞くと、この色使いはどういう精神状態か、この線の動きは…というイメージがありますよね。描かれた絵などから心理状態を分析する。心理療法のアートセラピーを思い浮かべる人が多いと思います。

 

クリニカルアートは診断をしません。その人らしさが知らないうちに出てしまう、独自の作り方を伝えながら、参加者の皆さんが楽しんで創作活動をできるようにサポートしていきます。

出来上がった作品を鑑賞する時間が最後にあることも特徴の一つです。作って終わり、ではないのです。その際に上手い、下手と評価するのではなく、参加者の皆さんから生まれた作品の良さを味わい、クリニカルアーティストは伝えていきます。参加者のみなさんから、感想が飛び交うととても盛り上がる瞬間でもあります。自分では気づけなかった良さや共感を得たり、他の参加者の作品の違う感じ方を知ったり。私はこの鑑賞する時間がとても好きです^ ^

 

以前、友人にクリニカルアートを体験してもらったことがありました。彼女と２人初めのうちはワイワイ言って描いていたのですが、気づくと２人とも黙って自分の作品を長い時間没頭して作っていました。描き終わった彼女が一言「無心になって描けた！」と。私はこの無心になる時間も真備の方に少しでも届けることができたら、と思っています。

 

岡田生恵